西内啓 「統計学が最強の学問である」 ダイヤモンド社 2013 | 日々是本日

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bookudakoji の本ブログ

今年フレッシュマンになったО君に本を三冊プレゼントした。

三冊目。

 

スキルアップの観点ではなくて、

「実践的な知とは何か」ということを知っていると良いという趣旨で選んだ本

 

著者が「統計学が最強の学問である」と言うのは、

「データを集めて最速で最善の答えをだすことができる」からである。

 

 

 

 

統計学は、「データに基づいて客観的に正しい答えを導き出す学問である」という

印象もあるかもしれない。

 

もちろん、そうである面もあるのだが、統計学はそれ以上に実践的な学問である。

 

統計学はまず、何らかの答えを出す以前にデータそのものを

正しく集めることを重視する。

 

統計学はまた、場合によっては「最善」であることを重視する。

現実場面においては、「真実」はわからなくても、

判断をしなくてはならないことが多々あるからである。

特にビジネスにおいてはこのスピードが非常に重要である。

故に「最速」ということが学問の力になるのである。

 

【章立て】

第1章 なぜ統計学が最強の学問なのか? 

第2章 サンプリングが情報コストを激減させる

第3章 誤差と因果関係が統計学のキモである

第4章 「ランダム化」という最強の武器

第5章 ランダム化できなかったらどうするか?

第6章 統計家たちの仁義なき戦い

終 章 巨人の肩に立つ方法

 

第2章からは統計の具体的な内容に入っていくので、

わからないところはそのまま飛ばして第6章と終章を先に読むという

読み方もできる。