ブックスタマ社長の自腹読書日記

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『ブラッドハーレーの馬車』 佐村広明

救いのない話、と聞いていたので

 

夜中に読むと気分が重くなると思い、

 

朝の通勤の電車の中で読みました。

 

幸いエロいシーンは思ったほどなく、

 

知らない人が見たら赤毛のアンのように見えなくもないので、

 

電車の中でも気後れせず読むことができました。

 

私は従軍慰安婦を連想してしまいましたが、

 

おそらく作者はなんらかの主張を持っているわけではなく

 

ただ、救いのない話を描きたかっただけだと思います。

 

終わり方はギャグとしか思えませんでしたが、

 

真相はご自身の目で確かめてください。

 

 

 

 

四国辺土

四国八十八か所のお遍路参りはほぼ観光化されていますが、

 

今でも過去から逃れたり、社会で暮らすことに息苦しさを感じて、

 

野宿を繰り返し、だれにも頼らず生活を続ける、

 

本来の遍路がいます。

 

書名の「辺土」とは遍路の蔑称で、乞食とほぼ同じ意味に

 

使われ、ハンセン病患者や同和地区出身者への差別とも

 

つながっていきます。

 

著者は自ら遍路の旅をしながら、「本来の遍路」を追っていくのですが

 

時には托鉢までして地道な取材を続ける著者の執着心は、

 

すさまじいものがあります。

 

すごい人がたくさん出てきますが、ここから先は読んでからのお楽しみ

 

とさせていただきます。

 

 

 

ジュリーの世界

河原町のジュリーはただの浮浪者ではない。

 

いったい彼はどこからきて、なぜ京都の町を徘徊しているのだろうか。

 

 

京都の町で勤務する新米警察官の木戸を中心に、

 

1970年代後半の京都の町を舞台に

 

京都に暮らす人々との交流を通して、

 

河原町のジュリーの謎をゆっくりと追っていく話です。

 

 

私は京都の町は詳しくありませんが、

 

あさま山荘事件や山口百恵、RCサクセションなど

 

その時代の描写はなつかしく読むことができました。

 

作中に鳥とサザンオールスターズの好きな少年が出てきますが、

 

年代的には自分より少し年上になると思います。

 

河原町のジュリーは実在した人で、

 

作者が実話をもとに想像を膨らませて書いた小説になっています。

 

先日読んだ「西瓜とゲートル」につながる部分もあり、

 

不思議なめぐりあわせを感じました。

 

 

 

 

 

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