ブックスタマ社長の自腹読書日記

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おどろきの刑事司法 "犯罪者"の作り方

郵便不正冤罪事件は日本の法制史に残る事件で、

 

担当主任検事は証拠改竄の罪で懲役1年6か月の実刑判決を

 

受けるに至りましたが、刑事訴訟制度の抜本的見直しに至らないまま

 

風化しようとしています。

 

この本は被害者である村木厚子氏が、実際に起こった事件を

 

多くの人に知ってもらうために記した本だと感じました。

 

 

痴漢の冤罪がよく例に出せれますが、

 

冤罪は誰でも巻き込まれる可能性があります。

 

検察に真実を話せばわかってもらえると思って話したら、

 

都合の良いところばかり切り取られて犯罪者にされてしまっては

 

たまったものではありません。

 

正当な理由がなくても身柄が拘束されてしまうのも大きな問題です。

 

KADOKAWAの角川歴彦会長が7か月にも及んで拘留された

 

例も出てきますが、長期間拘留されてしまったら、

 

よほど意志が強い人でないと、自分の主張を続けられません。

 

 

一般市民のできることは、この問題に取り組んでいる

 

政治家を応援して、取り調べの録画録音や証拠開示、

 

人質司法の解消など、実現してくことだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

県警の番人

「県警の番人」の異名を持つ監察官・鏡真人が主人公の

 

ちょっと異色の警察小説です。

 

1話完結のショートストーリーが並ぶ構成ですが、

 

最後の1話でこれまでの伏線が見事に回収されます。

 

主人公の鏡真人の、善人なのか悪人なのか

 

ちょっとわかりづらいキャラクターも

 

最後にははっきりします。

 

隠ぺいとかバンバン出てくるので、

 

実際の警察の方がこの小説を読んだらどう思うのか

 

わかりませんが、

 

ミステリとしては楽しく読ませていただきました。

 

 

 

 

台湾漫遊鉄道のふたり

ブッカ―賞受賞ということで話題になったのと、

 

台湾がもともと好きななので読んでみました。

 

読んでみた印象としては、当時の日本人の視点をよくとらえていて

 

台湾の小説の翻訳ということを忘れてしまいそうでした。

 

実際台湾では「昔の日本人の作家が書いた小説が発掘された」という

 

設定で発表されたそうです。

 

 

 

自分では差別をしていないと思っていても、知らず知らずのうちに

 

相手を大きく傷つけてしまうことがある、ということは

 

いくら気をつけていても、なかなか避けられません。

 

この小説の主人公の青山千鶴子は、わりと天真爛漫に

 

これ以上いったら相手を傷つけてしまう境界線を飛び越えてしまいます。

 

それでも二人の名コンビぶりと、深い絆は、読む人の心を

 

温かめ、感動させます。

 

台湾各地のグルメの情報がてんこ盛りで、予備知識がない人には

 

ちょっときついかも知れません。

 

 

 

 

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