惣十郎浮世始末  木内昇 | 感想メモ

感想メモ

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木内昇 読売新聞朝刊 2023

 

STORY:

江戸時代末期、定町廻同心の服部惣十郎が事件を解決していく様子を描く。

 

感想:

 時代小説が苦手な自分は、読売新聞朝刊に時代小説が連載されても、たいてい挫折するのだが、この小説は推理小説だったので、何とか挫折せずに最後まで読むことができた。

 

 しかし、やはり江戸時代の言葉が難しすぎて、読み方がよくわからないものが多く、特に人の名前が覚えられないのは致命的な気がした。

 

 多分最初に登場した時にはルビが振ってあったのだろうけれど、その後はほぼないわけで、人の名前が読めない、何と読むんだろうと思うのが一番キツイかなと思った。

 

 その他、地名だとか、役職だとかもルビがなくなると読めない。

 

 まあ、こんなの苦手な自分だけなのかもしれないけれど、こういうところがわかるともう少し読みやすいし、頭に入りやすかったかも。

 

 やはり、朝刊の小説となると、長くなればなるほど、前に振り返れないのがきつくなる。推理小説だと余計にその傾向は強かったかも。

 

 最初の事件が最後の事件に繋がっているけれど、結構忘れてしまっているのよね。

 

 とはいえ、人の世の悪意というか、悪いことをする人は今も昔も変わらないっていう感じというか、色々考えさせられる話ではあった。

 

 それと、この先も続くのかな?という感じもあった。惣十郎と惣十郎に恋心を抱いている女の子の話とか、進展もなかったし。

 

 それと、この連載の終わりごろに、夕刊を取るのをやめることにした。夕刊の小説にも挫折してしまっていたのもあるんだけれど、内容がほとんどなく、木曜日の英語クロスワードが楽しめなくなるのは惜しい気もしたが、やめてしまった。