植物男子ベランダー

テーマ:

 ベランダで野菜を育てることを趣味にしている私。前から気になっていたこのドラマを見てみるが…。

 

 かなーり癖のある作品で、好みが分かれそう。私も面白い回とそうでもない回と差が激しかったし、劇中のドラマ「多肉・愛の劇場」だったかな? そういうのは全然面白く感じず、飛ばしてドラマ本編だけを見てしまった。

 

 都会のベランダで植物を育てる男・自称ベランダー(田口トモロヲ)は行きつけの花屋に通う際もなぜか挙動不審。

 

 ベランダーの知人の植物好きたちも一癖も二癖もある人ばかり。

 

 マニアックすぎる世界が好きになれるかどうか、好みの分かれる作品だ、やっぱり…。

 

瀬尾まいこ 文藝春秋 2018

 

STORY:
高校生の優子は父親が3人、母親が2人。名字が3回も変わった。しかし、それぞれの親が愛を注いでくれたので何の問題もなく暮らしていて…。

 

感想:
 優子は3歳のときに母と死別。父は新しい母となる梨花と結婚。3人で幸せな毎日を送っていた。が、ある日、父がブラジルに赴任することが決まり、優子は父とブラジルに行くか、梨花と日本で暮らすかを迫られる。

 

 友達と別れたくないという理由で、梨花と日本に残ることにした優子。父には何度も手紙を書いたが、父から返事が届くことはなかった。

 

 中学生の時に、ピアノを弾きたいと言ったことから、梨花は財産のある男性と結婚。優子はピアノを思う存分弾けるように。しかし、梨花は窮屈な暮らしが合わずに家を出ていってしまう。

 

 そして、次に梨花が結婚したのは、梨花の同級生の男・森宮。いつもおいしい料理を作って優子のよい親になろうとしてくれる。

 

 再び梨花はどこかに消えてしまったけれど、優子は森宮と一緒に生活している。

 

 このような名字が3回も変わった高校生は不幸だと周りは思ってしまうが、優子は全く不幸ではなかった。担任の先生も、優子よりも実の親に育てられている子供のほうが問題があるというのを見抜いたり…。

 

 そして、優子は結婚することになり、そのときに自分の周りの人がどんなに自分を愛して、自分のために考えてくれていたのかを知ることに…。

 

 家族の形は様々で、実の親だからといってうまく行くとも限らない。血が繋がっていても虐待をしたり、傷つけ合ったりする家族もいる。

 

 逆に他人でもお互いに気を使って生きていくほうがうまくいくこともあるのかも。気を使いすぎたりするのはダメだけれどね…。

 

 ま、これは結婚にも当てはまることなのかな?

 

 温かい気持ちになれるよい作品だった。

小川糸 2017 幻冬舎 

 

STORY:
「ツバキ文具店」の続編。あれから、鳩子はミツローと結婚し、QPちゃんの継母となって…。

 

感想:
 「ツバキ文具店」の続編。テレビドラマも見たし、案外覚えているつもりだったのだけれど、ミツローの奥さんであり、QPちゃんの実母の美雪がどのように亡くなったのかをすっかり忘れてしまっていた。

 

 続編のこの本にも、それとなくその話は出てくるけれど、はっきりとは書かれていなくて…。そこ、結構、この本で重要だったかもなーと…。

 

 続編は間をあけて読むことが多いので、すっかり前を忘れていることが多いのだよね…。

 

 でも、鳩子が先代とのわだかまりを克服して、前向きに生きていく姿勢はいいと思った。

 

 あとは、鳩子の実母との関係が、今後どうなっていくのか? まだ続編あるのかな?

 

 代書戦争みたいなのの決着もついていないし、あるのかもしれない?

 息子と二人、吹き替え版を見に行く。

 

 なんだかあんまり流行っていないみたいで、終わってしまいそうだったので、慌てて見に行く。

 

 ハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)の若き時代を描くこの作品。チューバッカ190歳(ヨーナス・スオタモ)との出会いやミレニアム・ファルコンとの出会い、ランド・カルリジアン(ドナルド・グローヴァー)との出会いなどを描いている。

 

 スター・ウォーズ・ファンなら楽しめそうなものだが、どうしてあんまり入ってないのかなー?

 

 ただ、見て思ったのは、このハン・ソロが「SWエピソード4」のハン・ソロになるのが、ちょっとつながらないかなーって感じかなー。

 

 この「ハン・ソロ」だって、面白いんだけどさ、これを、若き日のハリソン・フォードが演じてくれたらなーってついつい思ってしまうような感じかな?

 

 チューバッカは全然違和感ないんだけど…。人間役は顔があるから厳しいよね…。

 

 「ハン・ソロ」には、ジェダイも出てこないし、どっちかというと、人間臭い話。

 

 人間がだまし合うというか、誰が味方で誰が敵なのか、そういうの話が結構中心となっていて、小学二年生の息子にはそういうのはわかったのかな?

 

 でも、エピソード4に繋がるようなちょこっとした小ネタみたいなのもあったりして、なかなかファン心をくすぐるサービスも忘れてないなって思ったり。

 

 それと、新しく登場したセルフメイド・ドロイドのL3-37(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)が面白かったね。魅力的なドロイドが出てくるのも、このシリーズのお約束かな。

 

 次はエピソード9になるのかな? そちらがどんなふうになるのかも楽しみ。

ひと  小野寺史宜

小野寺史宜 祥伝社 2018

 

STORY:
所持金も残りわずかで街をふらついていた聖輔は、総菜屋で店主に声をかけられ、そこで働くことになり…。

 

感想:
 聖輔は、料理人だった父が事故で急逝。母が女手一つで働き、大学に進学したが、その母も急逝してしまう。そこで、大学を辞め、バンドで活動していたベースもやめることにする。

 

 何か働かなくてはと思いつつも、一歩を踏み出せずにいたある日、偶然総菜屋で声をかけられたことから、その総菜屋で働き始める。

 

 総菜屋さん夫婦によくしてもらいながら、仕事に励む聖輔は、やがて、父がかつて修行をしていた店に行ってみたり、父と同じ調理師になることを考え出す。

 

 しかし、そんな聖輔に遠い親類の男が金をたかりに来たり…。

 

 人って、血のつながりがあろうとなかろうと、いい人もいれば、そうでない人もいるんだなーと思わせる作品だった。

 

 聖輔が前向きに人生を考えられるようになり、夢を持てるようになれたのも、人とのかかわりがよかったからだろうなと。

木皿泉 河出書房新社 2018

 

STORY:
ナスミは末期がんで余命わずか。そして、43歳で人生の幕を閉じる。ナスミが関わった人々のそれ以前とそれからを描く。

 

感想:
 それぞれの章がそれぞれの人物とナスミとの関係を描いている。人はたくさんの人と関わり、その人とその人でないとわからないようなこともあるんだなーと思った。

 

 ただ、私自身はナスミのような生き方が素晴らしいとかはあんまり思えなかったり…。

 

 だから、みんながナスミは最高みたいなことを言うのが、ちょっとわからないような気もしてしまった。

 

ブラックペアン

テーマ:

 ニノくんの演技が好きなので、見ることにしたものの、悪役っぷりがあまり好きになれず…。

 

 話も最初の方は手術シーンとかがすごく精巧すぎるのと、血がバーッと出てるのに、医師たちがおろおろしていて何もしないとかのシーンが多くて、病院で手術はしたくないなーとついつい思ってしまった。

 

 東城大医学部付属病院の医師・渡海征司郎(二宮和也)は、少しアウトローだが、凄腕の外科医。他人の手術のミスもお金で解決する金の亡者だった。

 

 東城大の外科教授・佐伯清剛(内野聖陽)は神の手を持つ男として最高権威者であった。彼は手術が成功するときに必ずブラックペアンという器具を使う。

 

 そこにやって来たのが、ライバルの帝華大学から送り込まれた高階権太(小泉孝太郎)。彼は帝華大の外科教授・西崎(市川猿之助)にインパクト・ファクターを取るようにと命じられた。東都大で、最新医療機器・スナイプを使った心臓手術に取り組み論文を書くのが高階の使命だった。

 

 研修医の世良(竹内涼真)は、渡海のもとにつくことになるが、渡海は世良はすぐに辞めるだろうと何も教えようとはしない。医師として何もできない自分に落ち込み、進路を迷う世良に、高階はアドバイスをする。

 

 二つのライバル大学は、次の理事長戦でどちらが理事を取るかを争っていた。論文を掲載し、最後に自分の名前が載る数が多い方がインパクト・ファクターを得られて、理事長戦に有利になるのだ。

 

 論文のためには、患者の命なんてどうとも思わないような描写とか、医者不信になりそう。

 

 そして、心臓手術をする場所だから仕方ないのかもしれないが、渡海の母親が心臓病になったり、挙句の果てには佐伯教授までもが心臓病で倒れる…。

 

 うーん…。都合がよすぎるような…とつい思ってしまったが…。

 

 渡海は教授に尽くしているようで信じていない。それには過去の出来事が関係あるようなのだが…。

 

 ということで、かなーり佐伯教授は悪っぽく描かれていたけれど、最後は結局何だったんだろう? この人はいい人で、インパクトファクターがほしかったのも理事長になったら病院などの組織を改革できるからなりたかったということなのか?

 

 なんか患者はものじゃないし、もう少し患者のことを考えた治療をしてもらいたいものだなーと思ってしまった。そういう意味では高階や世良みたいな先生が増えるといいのかもね。

 

 それにしても最近の医療ものは手術シーンがリアルすぎる。ここまでリアルじゃなくてもいいわ、私…。

垣谷美雨 中公文庫 2018

 

STORY:
定年間近の夫と結婚が決まった娘、就職が決まった息子とともに暮らす篤子は、老後の資金に一千万円以上を貯めていたが、娘の結婚式代、舅の葬儀代の負担がのしかかる。夫もリストラで失業することになって…。


感想:
 最近、自分の経済状況もいまいちよくないため、こういうのに興味がある。老後の生活には一千万円以上かかり、それもあっという間に底をついてしまうのかも?

 

 舅と姑は退職金をたくさんもらって、旅行をしたり、至れり尽くせりの施設に入ったため、毎月の出費が多く、篤子夫婦も二人に仕送りをしていた。

 

 夫の妹夫婦は、夫の実家のそばに暮らし、経済的にも豊かではあったが、舅の死に際し、葬儀はすべて篤子の家でやってほしいと言われる。迷いながらも、やはり一般的な葬儀を行わないければ外聞が悪い?とどんどん費用は高くなる。

 

 しかし、蓋を開ければ、あまり会葬者も来なかったため、もっとお金を押さえてもよかったのでは?と思う篤子。

 

 さらに自分の娘の結婚式が派手婚で新婦側も半額を出すということで、300万円の出費。姑が入っている施設の毎月のお金を払わなければならないのに、夫がリストラ…。

 

 どうしてもお金を捻出することができなくなり、姑を自分の家に引き取ることにした篤子。

 

 私的には、ここから先が面白かったかな。姑さんは至れり尽くせりの施設にいたときは、高い食事もお腹がすかないと残したりしていたわけだが、引っ越してきて活動的になると、自分で料理をしたりし出して生き生きしてくる。

 

 こういうのを見ていると、老後が安泰だからと動いたりできるうちに何でもやってくれる施設なんかに入っても面白味のない生活になってしまうのかなぁ?と思ったり。

 

 そして、篤子の友達の姑さんを貸してくれないかという誘いに犯罪の匂いを感じつつも、応じようとする姑。

 

 面白くてお茶目で憎めなくなる。

 

 お金はたくさんあったらあったで生活が安泰かもって思うかもしれないけれど、やはり適度に生活していくだけあれば、あとは工夫次第なのかな? そのほうが生き生きと生活できるのかもしれないなーと思ったりした。

 

 葬儀内容を決めるところは、父の死を思い出した。私は離れていたから決めるのを全部任せてしまったけれど、家族葬だったはずが、結局は一般的な葬儀とあまり大した差がない金額を取られたみたい。

 

 そのうちこんな風な葬式もすたれていくかもしれないなーと思ったり。

 最初は見る気がなかったのだが、何となく見てしまったら、結構はまってしまった。

 

 柴門暖(ディーン・フジオカ)は、婚約者のすみれ(山本美月)との結婚が決まっていたが、海で遭難。安否が心配されていたが、暖の素晴らしい判断のおかげで、船は無事に帰って来ることができた。

 

 しかし、その船に乗っていた外国人船員がテロ組織ククメットに関わっており、暖に手紙を託したことから、暖はあらぬ疑いをかけられることになる。

 

 結婚式の最中に、暖は警察に捕まる。何も覚えのない暖はすぐに帰れると思い、中身を読まずに署名をするが、それは警察の入間公平(高橋克典)による策略だった。

 

 暖は身に覚えのない罪でラデル共和国に引き渡され、その牢獄に入ることになる。ひどい拷問を受けるが、身に覚えのないため、全く答えることができない。

 

 瀕死の状態で牢獄に投げ入れられた暖だったが、その牢獄で脱獄を目指す一人の老人と出会う。その老人はファリア真海(田中泯)。金持ちの国を追われ、財産はシンガポールに隠していた。ファリアは自分の死を悟り、暖に色々な知識を授ける。そして、自分の財産を譲ることにする。

 

 ファリアの死とともに、脱獄に成功した暖は、何とかして日本へとたどり着く。すでに暖が投獄されてから15年の月日が流れていた。

 

 そこで暖が目にしたのは、あらゆるものが変わっている現実だった。暖がかわいがってもらっていた守尾漁業は倒産寸前。母の恵(風吹ジュン)は孤独死をしていた。婚約者だったすみれは、売れない役者だった南条幸男(大倉忠義)と結婚。一児の母となっていた。すみれは料理研究家として活躍、幸男

はスターとなっており、幸せいっぱいな毎日を送っていた。

 

 そして、暖をはめた神楽(新井浩文)は、不動産業でのし上がり、神楽エステートの社長となっていた。愛のない結婚をして、留美(稲森いずみ)を妻としていた。

 

 そして、暖をはめた入間公平は警視庁の刑事部長となっていた。再婚相手の妻・瑛理奈(山口紗弥加)、娘の未蘭(岸井ゆきの)と暮らし、瑛理奈との間には一人息子もいて、順風満帆な人生を送っていた。

 

 暖が捕まることになったきっかけの人物・入間貞吉(伊武雅刀)は寝たきりとなっていたが、健在だった。

 

 暖は自分をはめた人物たちへの復讐を誓い、シンガポールへと向かう。そこでファリアの大金を手に入れた暖は、モンテ・クリスト真海として日本に帰国。復讐が始まる。

 

 この話、アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯(岩窟王)」が原作で、名作を知らない私はもちろん読んだことはなかったのだけれど、さすがに面白い話だった。

 

 一話目のあたりでぐいぐい引き込まれ、拷問シーンのすさまじさに釘付けになってしまった。そして、NHKの朝ドラ「あさが来た」では、そこまで感じなかったけれど、この作品でディーン・フジオカ、かっこいいなぁと実感してしまった。

 

 復讐がどのような展開を見せていくのかわからず、また人間関係が複雑で、どうなってしまうんだろう?という感じだったが、最後まで飽きずに見ることができた。

 

 ただまあ、暖は死んだと言われていたとはいえ、やっぱり普通はみんな「暖に似てるな??とかわからないものかなーっていうのは疑問だったけど。

 

 原作がどんななのか、読んでみたい気もするけれど、きっと読まないだろうなー。演じていた役者さんもハードなシーンが多かったのに、お疲れさまでした…。

星の子  今村夏子

今村奈津子 朝日新聞出版 2017

 

STORY:
病弱に生まれたちひろを救ったのは、父が同僚からもらった神秘な水。その経験から両親はあやしい新興宗教にはまるようになり、ちひろ一家は変わっていく…。

 

感想:
 最初のほうの湿疹がひどくて両親が困るという描写…。自分の息子の生まれたてのときを思い出してしまった。我が家も湿疹がひどく、顔を見るたびに暗澹たる気分になったものだ。肌がかゆいからか、よく寝てくれなくて、こちらの方が参りそうだった。

 

 色々な皮膚科に行ったし、本当に大変だったなーと思い出す。

 

 そんなときに、もし、奇跡の水のようなものをもらったら、私も宗教にはまってしまったかも?とも思える。育児に向き合っているときって、ちょっと精神がいつもとは違うし、すっかり治ってしまったのなら、それは宗教のおかげだと思ってしまうかもしれない。

 

 ちひろは生まれたときからそのような環境に置かれていたので、両親が宗教に帰依していることもあまり何とも思わず、自分も自然とそれを受け入れている。しかし、5歳年上の姉は、それまでとの一家の変わりようについていくことができずに、家を飛び出してしまう。

 

 普通の両親なら、血眼になって探しそうなものだが、ちひろの両親もちひろもそうしようとはしない。希薄な人間関係になってしまっているのか?

 

 しかし、ちひろも中学生になると、次第に自分の家庭が普通の家庭と少し違うことに気づき始める。

 

 物語は唐突に終わってしまう。この先がどうなるか知りたいし、姉はどうなったんだろう?と私は思うのだが…。

 

 宗教がらみで思い出すのは、いとこの一家だ。いとこの一家は両親が敬虔なクリスチャンで、私も子供の頃にいとこの家に行くと、お祈りを何度もしたり、教会学校のキャンプに連れて行ってもらったりした。

 

 そのような暮らしを小さい頃からしていて、敬虔なクリスチャンに育つのかと思ったら、そうはならなかった。

 

 やはり物心ついたときに、自分の家が普通の家と違うことに気づいたのかと思う。そして、やって来たのは多分親に対する反抗心だったのだろうと。

 

 この物語はそこまで踏み込まずに終わってしまっている。この後のちひろの選択が知りたかった。