アレグロ・ラガッツァ  あさのあつこ | 感想メモ

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アレグロ・ラガッツァ (朝日文庫)

あさのあつこ (2016)2018 朝日文庫

 

STORY:

中学の吹奏楽部でフルートの挫折を味わった美由は高校に入学。入学式で出会った二人に感化されて吹奏楽部に入部することになって…。

 

感想:

 あさのあつこといえば「バッテリー」のシリーズが有名。でも、読んだことはないんだけど…。

 

 たまたま手に取ったこの本。吹奏楽部の本のようだったので、読むことに。

 

 青春小説で、多分若者向けなのかな? とても読みやすく、わかりやすい。

 

 さすが青春小説のあさのあつこさん!という感じ?

 

 タイトルの「アレグロ・ラガッツァ」は音楽用語なのかと思ったら、アレグロだけが音楽用語で、ラガッツァというのはイタリア語で女の子という意味だったみたい。解説読んで初めてわかった…。

 

 正直、吹奏楽には疎い。どんな楽器がどんな音なのかとかもよくわかってないけど、中学時代の吹奏楽部での葛藤や挫折を経て、高校での迷いとかがすごくよく描けていた。

 

 美由は家庭環境もシングルマザーの母親に育てられており、恵まれているとは言えないのだけれど、そんな家庭の事情とかもよく理解できていて、自分を変えたいと前向きに思っているところがすごく爽やかで。

 

 ただ、小説自体は、ここで終わり?というぐらいあっけなく終わってしまう。続編もあるのかな?とかも思えるようなぐらい中途半端な感じだけれど、多分、そこにたどり着くまでの課程が重要だったのだろうな…。

 

 ここでスパッと終わりのほうが潔いのかもしれない。