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 昔、トヨエツと常盤貴子のドラマで「愛していると言ってくれ」という聴覚障害者のドラマがあって、いたく感動した覚えがあり、何となくそんなイメージで見てみることにした。

 

 高校時代に付き合っていた想(目黒連)と紬(川口春奈)。大学進学と同時に一方的に想から別れを告げられて、紬は傷ついた。数年後、想の親友でもあった湊斗(鈴鹿央士)と付き合い、結婚も視野に入れていた紬だったが、ある日、駅で偶然想を見かけ、声をかける。しかし、想は病気で聴覚を失ってしまっていて…。

 

 高校時代や過去の回想と現在とが交互に織りなされ、現在の登場人物たちの過去が詳しく描かれるので、すごく感情がわかりやすいドラマではある。

 

 さらに、手話というものをうまく取り入れており、画面を集中して見るようにしなくてはならないし、その「間」みたいなものも、雰囲気を出していたと思う。

 

 青春なんだなとは思う。特に高校時代の恋愛描写はピュアで、そこから別れなくてはならなかったというのは確かに悲しい出来事ではある。

 

 でも、婚約者同然の湊斗と結局別れることになり、想とのコミュニケーションを取ろうとする紬には、気持ちはわかるけれど…という同情もできない感じも。

 

 大体そういう人がありながら、元カレに惹かれちゃうってのが、どうなのかなー?って感じもね。

 

 でも、青春ってそんなものなのかな?

 

 障害の話で言うと、奈々(夏帆)と春尾(風間俊介)の関係はすごくよかった。聴覚障害者にも、生まれつき障害を持っている人、中途失聴者とで意識も差があるみたいだし、その人自身がどう思うかっていう思い込みもあったりで、なかなかうまくいかないこともあるのかなとも。

 

 実際に障害の程度も違うだろうし、障害のあるなしということでも、違いは大きいのかもしれないけれど、変な風な偏見とかを持たずに人間と人間として対峙することの大切さっていうのがあるのかもしれないと思ったり。

 

 想もこれだけ手話を自分のために覚えてコミュニケーションを取ろうとしてくれている紬に対して、「そういうのが苦しくなる」と告げたりと、複雑なのかもしれないけれど、普通の人ならここまで自分のためにやってくれる?って思っちゃったり。

 

 こんなに短期間で手話でこんなに意思疎通できるようになるものなのかな? それってすごいことじゃないのかな?って思ったり…。ごちゃごちゃ言ってないで好きなら付き合えば?と思った。

 

 もしかして遺伝性の病気みたいだから、紬と付き合うと子供に異常が出るかもしれないから付き合えないとかいうことなのかと思ったら、そういう苦悩ではなかったみたい…。

 

 それにしても、川口春奈は「ちむどんどん」の姉役はイマイチだったけれど、このドラマではかわいさが際立っていたよね。目黒蓮も今、朝ドラ「舞いあがれ!」では、ちょっとアレな役だけれど、こっちのほうがいいか? 泣きすぎな気もするけれど…。

 

 音楽もよかったなぁ…。