なつぞら | 感想メモ

感想メモ

読んだ本や、見たドラマ、映画などの感想メモ。内容を忘れないために…。

 NHK朝の連ドラ100作目となる記念の作品で、かつて朝ドラで主演を務めた人が複数登場するという趣向が凝らされたりしていた。

 

 戦争で両親を亡くし、孤児となった奥原3兄弟。幼なじみで同じく孤児となった信哉(工藤阿須加)とともに路上でたくましく生きる浮浪児となるが、施設に送られることになる。

 

 兄・咲太郎(岡田将生)となつ(広瀬すず)は、妹の千遥(清原果耶)を親戚の家に預ける。施設に父の戦友だったという柴田剛男(藤木直人)がやって来る。お互いに万が一のことがあったら、家族に手紙を届けるという約束をしたために、施設にやって来たのだった。

 

 そこで自分の娘・夕見子(福地桃子)と同じ年のなつを見た剛男は、娘がこんなところで…とつい考えてしまい、なつを自分の家に連れていくことにする。

 

 剛男の家は北海道の十勝。農場をやっている。祖父の泰樹(草刈正雄)は開拓1世で、荒れ地だった十勝を開拓して農場を築いたのだった。

 

 なつは、剛男の妻の富士子(松嶋菜々子)のもと、農場の手伝いをしながら一緒に暮らすことになる。最初は夕見子とはわかりあえなかったりもしたが、兄・照男(清原翔)、妹・明美(平尾菜々花・鳴海唯)や農場で働く人とともに十勝で生きることを選ぶなつだった。

 

 同じ学校の同級生の山田天陽(北沢亮)一家と仲良くなるなつ。山田家は戦後、北海道に新天地を求めて移住してきたのだが、農地は荒れ果てており、全く生活ができない状態で、離農して十勝を去ることを考えていた。天陽は十勝に生きる決心をし、なつは泰樹らに声をかけ、山田家のために農場を開墾する。

 

 天陽は絵がうまく、なつとよく一緒に絵を描いたりした。兄の陽平(犬飼貴丈)は東京の芸術大学に進んだのちアニメ会社に就職するが、天陽は十勝から出ずに、農作業をやりながら絵を描く生活を選ぶ。

 

 なつは柴田牧場で働くことを考えていたが、アニメに魅せられ、東京に行くことを決心する。陽平の勧めでアニメ会社を受験し、兄の咲太郎と一緒に暮らすことにする。

 

 なつは職場で生涯の伴侶となる坂場一久(中川大志)と出会い、アニメ映画からテレビアニメの世界へと進出していく。当時はまだ結婚したら家庭に入るのが一般的だったが、何とか会社に残ることができ、当時の女性としては珍しく出世をしていく。子供ができ、綱渡りをしながらも、周りの協力を得ながら、子育てと家事、仕事の両立をしていく…というような話であった。

 

 実は、子役たちがみんなとてもうまくて、なつが柴田家に来てから、どのように柴田家の人のことを家族のように呼ぶようになったのかとか…その飛ばされた数年間のことをドラマにしたら、それはそれで面白かったのに…とも思った。

 

 孤児で農場で育つというのと、アニメの世界に進出していくというのが、どのように絡むのかなと思ったけれど、子供の頃の経験がアニメに活きるというのか、案外その辺、うまく物語にまとめていたように思う。

 

 また最後のほうでは、ほぼ生き別れのような状態だった妹とも再び接点ができ、ばらばらになった家族がまた一つになるというのもよかったかなと思った。

 

 最後にうまくまとめたかなという感じかな。