利益は「率」より「額」をとれ!
坂口 孝則
ダイヤモンド社
ISBN978-4-478-01167-6

利益は「率」より「額」をとれ!―1%より1円を重視する逆転の発想/坂口 孝則

¥1,575
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<目次>
1章 なぜソニーは、アレだけの売上があるのに赤字に陥ったのか?
2章 なぜパナソニックは、1万個で充分な半導体を100万個も買うのか?
3章 なぜコンビニ弁当は、「大量廃棄」を前提としたほうが儲けが出るのか?
4章 なぜユニクロは、利益「率」も利益「額」も低いヒートテックで総利益を最大化できるのか?
5章 なぜマクドナルドは、「赤字商品」ハッピーセットの導入で最大利益をたたき出せるのか?
終章 なぜ日本は、製造業にしがみつくのか?

本書は誰でも知っている企業を題材に、逆説(パラドクス)と思える戦略を解説している。
企業にとって、利益を出し続けることが責務であり、稼ぐための選択肢は数えきれないほどある。どの選択肢を使うかの判断は非常に難しい。
本書に挙げられているに、一見儲けるのが難しいと思える方法でも、実は儲けられることがある。
コンビニ弁当の例では、売り損じを無くし、利益を最大化するためには、廃棄をも厭わない、というエコロジーに反した儲け方を挙げている。
また、マクドナルドの例では、ハッピーセットだけを見ると赤字だが、同伴した親の分と合わせて考える事で利益を出す方法や、ハッピーセットを経験した子供が大人になってマクドナルドにもたらす利益という、時間軸を含めての方法を披露している。
このように、儲ける方法には多方面からの分析が必要で、そこに頭がまわる経営者が優れているということになろう。
儲けの仕組みを知りたいひとに有益な本である。
中国にこれだけのビジネスチャンス
邱永漢
グラフ社
ISBN978-4-7662-1201-3

中国にこれだけのビジネスチャンス/邱 永漢

¥1,365
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<目次>
第1章 雲南宝の山Qコーヒーをお飲みください
第2章 外人投資家の動向が中国の株価を動かします
第3章 アジアのお金が相続税全廃の香港に集まります
第4章 インド株は当分おあずけです
第5章 次の時代に同対応すべきかを考えましょう
第6章 住宅スペース倍増運動が日本を組成させます
第7章 観光客が欲しくなるお土産を売りましょう
第8章 雲南宝の山Qコーヒーの歌に曲をつけてください
第9章 中国は消費市場中心の成長経済に移行します
第10章 成熟日本では仕事の場所探しが大切です
第11章 環境保全対策が中国の緊急課題です
第12章 中年男性のおしゃれの店を開きませんか
第13章 自動車修理学校医の設立と人材の日本への派遣
第14章 中国にはビジネスのチャンスが一杯あります

本書は2006年にホームページに掲載した内容を本にまとめたものです。そのため、変化の速い中国事情が今とは変わっている部分がありますので、読む時には時間の経過を考慮する必要があります。
すでにご存知のとおり、中国は繁栄の道を一直線に突き進んでいます。高度成長の段階では、ビジネスチャンスがたくさんあります。それは、日本の高度成長時代を振り返ると分かるはずです。
気をつけなければならないのは、中国は日本よりも速いスピードで進んでいます。また、日本が経験したことを飛び級でこなします。
例えば電話の世界で言えば、に本は固定電話が普及してから自動車電話、アナログ携帯電話、デジタル携帯電話と変化してきましたが、中国では固定電話の普及を待たずデジタル携帯電話の時代に一足飛びに進んでいます。
このため、日本での経験がそのまま適用できるわけではありません。が、本筋では同じ方向に進んでいます。
ということは、日本人は経済成長のベクトルを体験で知っているため、これからの中国の進む方向を高い確率で予想できるはずです。
だから、日本にとって中国はビジネスチャンスがたくさんあるのです。
個人的には、中国でビジネスをすることは考えていませんが、中国への投資をするなら、というシミュレーションをしています。
本書でもいくつか挙げているので、興味のある方はご一読をおすすめします。
お客さまの心を溶かす とっておきの接客術
桐木千寿
実業之日本社
ISBN978-4-408-42023-3

お客さまの心を溶かすとっておきの接客術/桐木 千寿

¥1,260
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<目次>
序章  「サービスの質が仕事を決める」
第一章 「最初に知っていただきたい接客の基本」
第二章 「接客の第一歩、挨拶が大切な理由とは?」
第三章 「お客様の心を溶かす、とっておきの接客術」
第四章 「私が見た最上級の気配り」
第五章 「新時代に仕事力を磨くために」
第六章 「仕事に慣れてきた頃にたいせつなこと」
第七章 「キャリアができてきた頃の仕事術」

本書は祇園の舞妓をしていた著者が、その経験から得られた接客術についてその心得を披露してくれています。
「祇園の舞妓」と聞くだけで、その接客についてイメージできませんか?自分は、特別なおもてなしをしとやかにする風景が心に浮かびました。
実際、西洋の「サービス」と祇園の「おもてなし」は似ているようで、その本質が違っているように思います。
「サービス」には仕事としてお客様へ与えるもの、の印象があります。それに対して日本の「おもてなし」は、仕事ではなくプライベートでお客様を自宅に迎える時にごく自然にお客様に気持ちよく過ごしていただくための心遣いまで含まれている、と考えています。
自分の経験としてお店で良いサービスと感じるのは、慇懃無礼な、丁寧だが気持ちの上で壁一枚はさんだようなものではなく、心が通ったやりとりだと思っています。
著者が述べているのは、舞妓としてのサービスが世界一であると思っている事とその裏付けです。日本的なおもてなしの気持ちがあるからこそできるサービスだと思います。
また、舞妓の世界では先輩について一人前になるまで教育されるシステムが特色です。年齢に関係なく、一日でも早く舞妓の世界に入ったら先輩です。どんなに売れっ子でも、先輩を立てることが必須です。
これを昔ながらの徒弟制度と捉え、悪弊と思っては一部しか見ていないことになります。経験のある人を先輩として慕い、どんなに自分が売れていてもそれに自惚れず、謙虚な気持ちを忘れないために、先輩がいるのです。
また、先輩になることで自覚を促し、それがよりよいサービスになるはずです。
現代日本では、成果主義の言葉があるように、先輩後輩の関係より、売れたもん勝ちの風潮が蔓延していますが、果たしてそれが正しい事か?と思わされます。
日本人ならではのきめ細やかなサービスをおもてなしのレベルまで引き上げるには、成果を上げる事を目標にするのではなく、あくまで人間として気持ちのよい自然なサービスに昇華する必要があるのではないでしょうか。
本書は日本独特のサービスを再認識するのに良い本だと思います。
「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字<下>
山田真哉
光文社新書
ISBN978-4-334-03437-5

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)/山田 真哉

¥735
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<目次>
第1章 数字の達人は、特になにもしない -数字のウソ
第2章 天才CFOよりグラビアアイドルに学べ -計画信仰
第3章 「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い -効率化の失敗
第4章 ビジネスは二者択一ではない -妙手を打て
終章  会計は世界の1/2しか語れない -会計は科学

本書は「食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字<上>」の対として書かれました。
タイトルでは正反対のことを言っていますが、どちらも真実を語っています。
上巻では、数字の有効な使い方と「感情より勘定」という視点で数字の力を語っていました。
この下巻では、数字がすべてではないということを繰り返し主張しています。「会計を知っていればビジネスもできる」という風潮に警告を出しています。
ビジネスに数字は切り離せなく、経営者には数字に対するセンスが必要です。しかし、数字のセンスがあればビジネスは成功するか?というと、それは成り立ちません。
「感情より勘定」の世界もありますが、ビジネスには数字では計れない、人間同士が影響し合う、数字に現れない部分も多分にあるのです。
著者はこのことを強調しており、本書の中のケーススタディのドラマ仕立ての部分を読むと、理解できると思います。
ビジネスは最終的には人の気持ちのカタマリです。数字だけの効率化では成り立たないのです。
この本を読んで、数字のセンスを身につけるのはもちろんのこと、人間の感情も重要だということを肝に銘じて、仕事をしたいと思いました。
一杯のカフェの力を信じますか?
佐藤裕久
河出書房新社
ISBN4-309-26920-6

1杯のカフェの力を信じますか?/佐藤 裕久

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<目次>
第一章 転落 ~すべてを失った日
第二章 逃避 ~再起を誓って
第三章 再生 ~ささやかな幸せ
第四章 誕生 ~一号店オープン
第五章 苦悩 ~遠ざかる理想
第六章 危機 ~最悪からの脱却
第七章 信頼 ~深まっていく絆
第八章 飛躍 ~新たな出店に向け

本書は正確にはビジネス書ではないかもしれません。
しかし、カフェや飲食店を素人ながら始めようとする人には参考になる点が多いと思います。
それは、著者自身の体験から得られたことが、気持ちを含めて書かれているからです。
ビジネス書では、事実から得られたノウハウを中心に述べられているケースが多いのですが、本書はドキュメンタリーなので、カフェにかける想いや心情の描写があり、それはそれで参考になると思っています。
本書を読んで感じるのは、カフェを開く場合、理想とするカフェの形態をカタチだけで考えるのではなく、カフェがお客様にとってどんな場所であるべきか、を真剣に想うことの大切さです。
それが、カフェのコンセプトとなり、コンセプトを実現するために、店のエクステリア、インテリア、食器、メニュー、サービスを組み立てる基礎となるのです。
コンセプトがはっきりしていて、そのイメージが具体的であるほど、お客様に居心地のいい空間を提供できるのだと思います。
著者は、自身が体験したパリのカフェをイメージし、さまざまな人の協力を得ながら店を完成させ、成功させました。
それは、著者のイメージが明確であり、成功へのヴィジョンがはっきりしていたからでしょう。成功しか考えていないから、攻めの姿勢で運営できていたのだと想像します。
自分が飲食業をする際には、著者のようにコンセプト重視でいきたいと思います。