半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか
柴山政行
幻冬社
ISBN978-4-344-01625-5

半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか―お金は裏でこう動く/柴山 政行

¥1,000
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<目次>
1章 不況でもリストラせずに儲かる会社は何が違うのか
2章 客より店員が多いデパートや、半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか
3章 不況でも、ブランド店や化粧品会社が倒産しないワケ
4章 書店や出版社、マンガ喫茶はどうやって儲けているのか
5章 プロ野球選手の年俸は、なぜあんなに高いか
6章 Jリーグ選手や力士は給料をいくらもらっているのか

本書は公認会計士が書いた、儲けのカラクリ暴露本です。


世の中にはさまざまなビジネスがありますが、それぞれ独自の儲けの仕組みが出来ています。

おもしろいのは、儲けの構造はいろいろありますが、最終的な儲けの率はある一定の範囲に収まる、ということです。

市場原理はうまく出来ているものです。


競合が少ないうちは強烈に儲けられることがありますが、競合が増えるとどのビジネスでも同じような儲けになる。

最低限の儲けは、どんなビジネスでも同じ、ということでしょう。


本書の題名となっているケーキ屋について、儲けの構造を解説しています。

ケーキ1個の値段を300円と仮定すると、原価は15~50円だそうです。

製造業の平均と比較すると、随分原価率が低いように思えます。


このカラクリは、ケーキは売れ残ることを前提に販売価格を設定しているからだそうです。


検証として、コンビニスイーツを考えてみます。

コンビニの強みは、販売個数を正確に予測できることです。

つまり、売れ残りを出さない個数が分かるのです。

すると、売れ残りが無いので、ロス分を計算に入れる必要が無いのです。

よって、1個あたりの販売価格を下げ、原価率を高めても儲けが確実に出るように調整できます。
これば大手の強みです。


個人経営のケーキ屋が大手と戦うならば、より高い技術力により、お客様を惹き付ける必要があるでしょう。

お店の外観を高級に飾るとか、接客力を高める、などケーキ本来の商品力にお店の付加価値を高めるのも有効でしょう。


このように、儲けのカラクリを知ることが、事業戦略にも関わってくるのです。

本書の特徴としては、最後の2章のスポーツ関連です。

スポーツ選手の給料を生涯賃金で考えるあたりがおもしろいところです。

1年あたりでは多く稼いでいるようでも、生涯で見るとサラリーマンとおなじくらいになる点は、世の中うまくできていると感じるところです。
売れる改装術
河野英俊
ぱる出版
ISBN4-8272-0095-5

小さなお店の売れる改装術―ぐんぐん売上が伸びる/河野 英俊

¥1,575
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<目次>
ステップ1 小さな改装で大きな売上げを狙おう
ステップ2 売れる店をつくる上手な改装の進め方
ステップ3 「ショップ•イヤー=店舗の寿命」のシグナルを読め
ステップ4 改装の効果を高めるためには移転も視野に入れよう【立地と改装の関係】
ステップ5 売り場の場所別改装ポイントはここだ!
ステップ6 「ゾーン•ディフェンス式売り場づくり」ならもっと売れる
ステップ7 つい買いたくなる店舗改装のコツ
ステップ8 改装する時の「設備•備品」の見直しポイント
ステップ9 ムダな改装をしないための「売り場の数字」の基礎知識
ステップ10 売れる売り場をつくる「商品見直し」のコツ
ステップ11 改装で変わる「接客」と「販売」スタイルのポイント
ステップ12 改装セールとタイミングの読み方
ステップ13 改装の具体的な進め方•手順


本書は小さなお店、特に小売店を念頭に置いた、改装術の本です。


お店は一度作っただけではいけないそうです。

年数が経つと、汚れやほころびが出てくる事もありますが、何よりお客様に飽きられる、という点が問題のようです。


確かに勢いのある店は、数年ごとにリニューアルして、新しい印象をもたらしてくれます。

本書では、改装するタイミングを先に決めておくことを推奨しています。


そのタイミングは、売上がどれくらい減ったかです。

売上が減った場合は、テコ入れが必要なのは分かりやすいですね。


また別の基準として、ある年数が経ったら、という決め方もあります。

年数基準であれば、計画的に改装用資金を貯めておくことができるので、やりやすそうです。

改装は、外観を変えることだけと捉えられますが、本書では、店のコンセプトから見直す絶好のタイミングだと説きます。

外見と同時に、接客などのソフト面も変える好機です。


現代の消費行動を見ると、常に変わることでお客様を惹き付け続けることが必要です。

改装は計画的に行い、お客様に認められ続ける不断の努力が大切なようです。
心はつかめる!「幸福の法則」マーケティング
大橋照枝
宝島社新書
ISBN4-7966-3463-0

心はつかめる!「幸福の法則」マーケティング (宝島社新書)/大橋 照枝

¥756
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<目次>
第1章 静止型•心の満足型社会へのパラダイムシフトと幸福の法則
第2章 幸福の法則を満たすサービス•マーケティングの成功例
第3章 個化•パーソナル化で限りなく自己実現を求める生活者に対応するパーソナル•マーケティング
第4勝 使う人が作る人 - ネオ•カスタムメイドの時代
終章  静止型•心の満足型社会へ企業も生活者もパラダイムシフトを

現代の日本は、モノへの欲求よりも心の満足、幸せ感を求めている、と言われます。

モノは溢れ返るほどあり、選ばなければなんでもあります。


しかし、自分で買う場合、小さな差別要因でも影響します。

それが、価格だったり、機能だったりします。

こういった買い物は、得てしてコストパフォーマンスを追求するようになり、行き着く果ては値段になりがちです。

企業としては、価格競争に巻き込まれる事は望ましくありません。

本当の差別化は、値段を評価軸にするのではなく、買ってくれた人の満足度、幸福度を上げることがポイントです。


買う人が本当に欲しいものは、価格が高くても買ってくれるからです。


本書では、幸福感を与えられている事例を多く揃えています。

現代は、心の満足感を与えないと、ビジネスにならないようです。

読んでみると、買う人の心に響く内容を追求しています。


一方で、そのマーケットの範囲は狭く感じます。

一昔前のマス(大衆)というくくりでは、ビジネスが成立しないのだと感じます。

限られた小さなセグメントにはズバリと響き、それ以外は気にしない、という割り切りとこだわりが必要なのでしょう。

本書の事例を参考にビジネスを組み立てたいを感じました。
行列ができる「売り方」お悩み相談所
竹内謙礼
日本経済新聞出版社
ISBN978-4-532-31695-2

行列ができる「売り方」お悩み相談所/竹内 謙礼

¥1,470
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<目次>
第一章 集客に関するお悩み
第二章 販売に関するお悩み
第三章 販促イベントに関するお悩み
第四章 社内体制、新規ビジネスのお悩み
第五章 ネットビジネスのお悩み

本書は経営コンサルタントが書いた、ビジネス上の悩みの実例に対して回答している本です。

実例のため、極めて具体的な処方が書かれているので、即戦力になる内容です。


デフレの時代にモノを売る事は知恵が必要です。

また、時代の動きは速く、本書内の言葉にもありますが、5年前の知識は通用しないものもあるようです。

本書第五章のネットビジネス関連は、1年もすると状況が変わってしまうでしょう。


いつの時代でも大きく変わらないのは、集客、販売、販促でしょう。

本書でも大きく扱っており、その内容は単純ではなく、回答はちょっとひねってある感じがします。

それはきっと、経験のある経営コンサルタントなので、多くの経験から導き出された回答だからでしょう。

小売り業に携わる方には、ためになる内容が含まれているのではないかと思います。

即効性が欲しいかたにはおすすめの本です。
そうそう、これが欲しかった
小阪裕司
東洋経済新報社
ISBN978-4-492-55588-0

そうそう、これが欲しかった!―感性価値を創るマーケティング/小阪 裕司

¥1,680
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<目次>
第1章 ビジネスを危機に陥れる三つの忘れられた課題
第2章 価値を生む三つのパターンと実践フレームワーク
第3章 感性消費行動のデザインが売上を創る
第4章 高収益の基盤を築く関係性のマネジメント
第5章 感性ナレッジのマネジメントが企業を強くする
第6章 いかに社内を巻き込んでいくか

タイトルの「そうそう、これが欲しかった」と思った瞬間は誰にでもあるのではないでしょうか?

そう思った時、そのまま購買行動につながったことが多いと思います。

さらに、類似商品と値段を比較するまでもなく、値切ることもなく、喜んで買ったのではないでしょうか。


現代のデフレ時代は、消費者の財布のヒモを固くしてしまう風潮にあります。

生活に必要なものは、できるだけ安いものを買う。

ちょっと遠くの店でも、安くていいものなら買いにいく。

こんな買い物が多くあるはずです。


その一方で、自分が納得する価値のあるものなら、高価でも買う。

そんな消費行動もあるはずです。


本書では、製品の本来の価値を消費者に上手に伝え、安売りせずに多く売るための考え方を説いています。


売れないのは価格が原因ではなく、その製品の持つ価値をうまく伝えていないからだと言います。

しかも、売る側の論理ではなく、買い手側のメリットを訴求することが大切です。

さらに、買ったあとに得られるメリットを具体的に提示することも必要です。

買ったらどう良くなるか?がわかると、購買につながりやすくなるためです。


また、お客様が店に入り、実際に買うまでの行動を細かく分け、それぞれの行動を阻害する要因を取り除くことの重要さも説明しています。

買い手の意識として、買うのが面倒な場合、多くは購買をあきらめてしまいます。

面倒でも買ってくれるものは、買い手がどうしても欲しくてたまらない、特別な品だけです。


売るためには、買い手の行動を分析し、対策することが不可欠なのです。

本書では、こういった消費行動をデザインする必要性と、どうデザインするか、を詳細に説明しています。


デフレの時代に、モノを売るために必要な知識として知っておくべき知識だと思います。