凍りのくじら | 読書あれこれ

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皆さん「凍りのくじら」って読んだことあります?

 

 

 

先日ネットサーフィンをしていたら愛蔵版なるものが出ててびっくりしました。

それでふとこの作品の事を思い出したので、今ものすごく読み返したい発作に襲われています。

荷物を漁ってるけどまだ見つからないんだよなぁ...

あぁーもやもやする。

 

分からない方もいると思いますので凍りのくじらについて少し解説をば。

 

凍りのくじらは辻村深月さんの小説なんですが、出版が2005年。

物語としては、新進のフォトグラファーである芹沢理帆子の高校生の頃の話です。

全てを諦めているというか達観している理帆子が作中で出会う人を通して成長していくという流れなのですが、

作品の随所に出てくるドラえもんにまつわる話が多く、ドラえもんが好きな人はクスッとしてしまうかもしれません。

10年ぶりくらいにこの本を目にしますが、記憶が薄れている中で今なお印象的なのは彼女が昔見たテレビの映像の描写

 

氷に閉じ込められたクジラが、逃げ出そうともがくも逃げられず、最後は冷たい海の底へ沈んでいく。

 

作中に何度となく出てくるこの描写が"可哀そう"以外の感覚を覚えさせてくれます。

それが今だに印象に残っています。

 

本の発売は2005年、私が読んだのはそのだいぶ後で2009年ごろだったと記憶しています。

当時はちょっと長期の移動があったので、持てるだけ小説などをもっていきました。

凍りのくじらもその中の1冊でした。

思えば当時でも何回か読み返した思い入れのある本でした。

 

とりあえず、読み返したい発作がやばいので、(嫁さんに怒られない程度に)早く家に帰って荷物を掘り返そう。