第65回 宝塚記念 枠順と脚質とトラックバイアス | 吉岡の戯言

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第65回宝塚記念は、ブローザホーンが優勝しましたが、レースの結果を左右したのは枠順と脚質、雨の影響で外の差し馬が優勢のトラックバイアスが形成されたことで、大半の馬の勝因・敗因はこの3つで説明ができます。ベラジオオペラとプラダリアは、1角までに自らが動ける位置を確保して、馬場のいい進路取りをするのは当たり前で、内めの枠に入った先行馬だからこそできることです。一方で、ブローザホーンとソールオリエンスは、外枠に入った追い込み馬なので、ごく自然体で最初のコーナーを目指すことができ、外を追い上げて行ける位置を確保することができました。この4頭は、枠順と脚質がマッチしたことにより、トラックバイアスの恩恵を受けることができました。逆にジャスティンパレスとドウデュースは内枠の差し・追い込み馬だったために、序盤の位置取りが悪くなって、外へ持ち出せる機会を失いました。重馬場のスローとすれば優秀なタイムが記録されたのは、上位4頭が鎬を削って力を出し切ったからでしょう。