2008年5月28日のシンクロニシティ | 吉岡の戯言

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今週で小桧山悟調教師が引退します。私が知り合ったのは、アイルトンシンボリ、マイヨジョンヌらが活躍していた頃の畠山重則厩舎で、先生が調教助手をされていた時ですが、開業されてからも厩舎担当をしたことがあります。今でも思い出すのがディープスカイが勝った2008年ダービーの4日前のことです。ダービー出走のスマイルジャックの追い切り日だというのに、先生はわざわざ南馬場から北馬場へ現れたのです。「日刊紙の取材から逃げてきちゃった」と言うので、ポストの前のベンチに座って先生と世間話をしました。そもそも私は、スマイルジャック(12番人気で2着)が勝負になると思っていなかったので、馬の話は一切しませんでしたが、ダービーが終わった後、先生が稀勢の里関と食事をするという話は聞いていました。私は、ダービーの週に先生と会ったシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)を、せっかくの単独取材の好機を逃してしまいました。偶然を必然と観じることができなかったことが残念でなりません。