今回の勝ちタイムが1.08.3とヤヤ重として、とても標準的なタイムです。この前のレース(10レース勝浦特別)も同じ1200芝で古馬1000万下として標準タイム(競馬ブック推定勝タイム)に0.1秒速い1.08.6での決着でした。勝タイム的にはいたって標準です。しかし上位入線馬のペースがいつもと大きく違います。追い込みが決まらない。前残りのレースがほとんどでした。通常は前半がいつも以上に速ければ前に位置した馬は止まります。その結果後ろに位置した馬が上位入線します。しかし10レース勝浦特別の1,2着馬は道中は1,2番手を進みそのまま1,2着でゴールしました。1着馬の前半3Fが33.8秒で後半3Fが34.8秒。2着馬の同じ項目のタイムが前34.0-後34.8でした。本来ならば上がり3Fがこの34.8秒であれば後ろに位置した馬でも差せます。前の馬が速く、後ろの馬もついていかないと、最後の直線では追いつかない。その頭があるのと、実際思ったよりも前の馬が粘るそのようなレースが続いていました。この日の芝馬場は前半飛ばした馬が残りやすい、追い込みが決まらないある種特殊な馬場となっていました。このスプリSもレース前半3Fが33.0秒で後半3Fが35.3秒と数字だけをみれば、後方に位置した馬でも差し届くレースのラップです。しかしその33.0秒で逃げたワンスインナムーンが1着馬より0.5秒遅れの6着。2番手に位置して前半33.2秒で飛ばしたラブカンプーが後半3Fを35.1秒もかかりながらクビ差2着で入線しました。当日10レースの勝浦特別を的確に分析していれば、簡単に馬券はとれました。なにせ今となっては結果論です。その中で1着したファインニードルは道中が6番手で4角では8番手となっていました。その中でよく差し込んできました。この馬の前半3Fが33.8秒で後半3Fが34.5秒です。数字的には後半3Fがかかっていますので、この数字だけをみると追い込んだとは思えませんが、実際にはこのレースでこの馬だけが最後の直線伸びてきました。実際には他の馬より前半に比べて速度の減速が少なかったが正しい見方です。これが出来たのは出走馬中この馬だけです。一枚も二枚も上の力の持ち主だからできた芸当です。今後しばらく芝短距離では国内で無敵状態になると思います。父アドマイヤムーンの最高秀作に上りつめたと思いました。
それでは皆さん GOOD LUCK(TY)