札幌記念回顧 | 競馬ブック CPU泣き笑い 

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 GⅠではないですが、GⅠ馬が3頭も参戦した札幌記念のレース回顧をします。この7,8月の夏開催では最上級のグレードであるGⅡのレース格となっています。過去にもこのレースより秋のGⅠで活躍した馬が多数います。距離が2000㍍でマイル路線の一流馬もまた2000㍍以上での一流馬も参戦する傾向にあります。マイル路線を中心にレースを使われていた馬はより選択枝を増やす試走レースの意味合い。また2000㍍以上での過去活躍馬は秋以降のGⅠ(2000㍍以上)での早期の使用を目的にと、色んな意味合いがあるレースになっていると思います。GⅡですので、1着賞金が7,000万と高額です。各陣営とも力が入るレースとなっています。
 レースのペースとしては、マルターズアポジーが前半引っ張ったことにより、前半3Fが34.4秒とハイペースで進みました。こうなると、前潰れになるのが必須と思われますが、このクラスとなれば、先頭のペースに惑わされず好位で折り合って進める馬も多数います。しかしそれでも、やはりあまり先頭と離れると不安になるので、どうしても出し気味の前半となります。レースとしての後半3Fタイムは37.6秒となったので後半が前半に比べて3.2秒も過かってしまったレースとなりました。勝ったサングレーザーの前半3Fが35.6秒で後半3Fが36.8秒でした。道中は7番手を進み、4角は9番手での勝利となりました。一旦は2着のマカヒキに直線で差されましたが、差し返してのハナ差勝利となりました。着差以上に強い勝ち方で、2000㍍以上のGⅠで活躍が期待できます。特に天皇賞秋(2000㍍)に出てくれば、有力馬となります。また2着のマカヒキですが、完全復調とは言いがたいレースでしたが、マカヒキらしさは出したレースとなりました。この馬のペース配分は前半3Fが37.1秒で後半3Fが36.4秒のペースでのレースでした。位置取りは4角までは後方より2、3番手も進み、4角で前より11番手(16頭出走)と少し押し上げての直線となりました。以前のマカヒキならば、4角までは位置取りを上げずでのレースをしていましたが、それでは前の馬を交わせないことが多かったので、この馬としては早目の追い出しをしました。やはりルメールJKはやり手です。それでも差し交わされたことを考えると、まだまだの印象を持ちました。今回のレースでの位置取りがこの馬のベストと私は思います。この秋は勝てなくても、上位には来るのではないでしょうか。3着が1着よりハナ、アタマ差のモズカッチャンが入りました。この馬は道中は最後方に位置し4角では、下がってきた馬がいたので14番手で通過しました。そこからよく追い上げ3着となりました。今までのこの馬は、どちらかと言えば前目の好位のポジションでレースを進めることが大方ですが、今回はおそらく前半のペースが速く、ついていけなかったのではないでしょうか。前潰れのレースとなり、3着に来ましたが、やはり正攻法の前目の好位マークが勝つ為には必要です。今後の巻き返しに期待です。
 このようにこの札幌記念はGⅡではなくG1.5ぐらいの価値があるレースになってきていると思います。GⅠ昇格も近い将来はあるのではないでしょうか。しかしこれは私の範疇を超えていますので、どうなるかは予測不可能です。

それでは皆さん   GOOD  LUCK(TY)