レースラップを見ると2200なので11Fあります。そのタイムはスタートより
12.5-11.2-12.8ー12.7-12.6-12.6-12.5-11.9-11.5-11.2-11.4
のレースラップを刻んでのレースでした。注目するところは2ハロン目です。
京都2200芝外のスタート地点は、4角を回りきり少し行ったところからのスタートです。したがって2ハロン目の11.2秒は直線から1コーナーにかけてのタイムです。ここのタイムが他の道中のラップと比べて非常に速いものです。この速いラップを刻みコーナーをまわるわけで、ここのポジション争いは非常に熾烈なものです。京都2200芝外での重要なコーナーは通常のどのコースでも言える4角(着順を左右する最も重要なコーナー)と1角もその4角に勝るとも劣らない重要(着順を左右する)なコーナーです。これは京都2400芝外にも言えます。ここをスムーズに距離ロスなく走ることが出来たならば、第一関門通過となります。
ここで1番人気のマリアライトは進路が狭くなり、なんとか落馬は免れましたが、速力を上げてのポジション取りの時でもあり、万事休すになったと私の目には映りました。
この1角でのゴタゴタがあった3ハロン目からは、超スローペースとなりました。ペースが上がり出したのが3角過ぎからでした。全体としては、前半がスロー、中盤が超スロー、後半はハイペースでのレースとなりました(2ハロン目は例外)。勝ちタイムが2.12.9秒とケイバブック推定タイムより約1秒も遅い決着となりました。
この1角での出来事で着順は大きく変わったと思います。しかしそれだけではなかったとも思います。
どのレースでも言えますが、走る当日(直前)の馬の状態が非常に重要です。
特に牝馬は精神面も含めて、その馬の状態が着順を大きく左右します。
これは私の勝手な見方なので、実際は違うかもわかりません。しかし私の目にはそう映ったと思うことがあります。
まず一番人気のマリアライトですが、前走よりマイナス8㎏での出走でした。パドックで見ていると細いとは思いませんでした。しかし歩様が非常に硬いもので、ポコポコと音を出して歩いていました。ただ外を大きくは回っていましたが、まったく柔らみのない硬い歩様でした。これが休み明け2走目の難しさかなとパドックを見ながら思いました。(所謂2走目のポカが出る時)
2番人気のミッキークイーンは、やはり休み明けでプラス10㎏での出走でした。しかしパドックでは太くは見えませんでした。しかし2週に渡って強い速い調教を課してのプラス10㎏なので、如何せん急仕上げを感じさせる歩様をしていました。
それらに比べて1着したクイーンズリングは休み明け2走目で尚且つプラス10㎏(今回は長距離輸送でない)とまことに理想的なもので、馬体を馬体重以上に大きく見せていました。精神的にもイライラしたところは見られませんでした。そして私の目にはパドックで最もよく見えたのが2着したシングウイズジョイでした。馬体は艶々でのびのびした歩様をしていました。パドックを見た時点ではこの2頭(クイーンズリングとシングウィズジョイ)が良いなの印象でした。
ただじ実力では、マリアライト、ミッキークイーンには敵わないと思っていましたので、穴馬扱い止まりでした(私の中で)。休み明けのミッキークイーンは私の中では既によくきて2着、3着と割り引いて考えていましたので、私の馬券考察には問題はありませんでした。しかしマリアライトに関しては、2走目のポカのようなパドックでしたが、悪くても2着は外さないと思っていました(減点は少ない)。ここら辺りが馬券ベタです。牝馬は調子が最重要。女心と秋の空。こんなことをいつも言っておきながら、馬券を取り逃がしました。残念。
話は変わりますが、例によって今回のGⅠもスローで進んでの、直線ヨーイドンの上がりだけの競馬となりました。毎度毎度言っていますが、日本競馬はケイリンケイバばっかしでいいのか。馬券ベタな馬券おやじが言っても響かないと思いますが、世界に通じる馬作りの観点から競馬を考えようではありませんか。ほんといい加減気付いてください。そして具体策を実践してください。先ずは心の持ちようだと思います。そうしたならば(今回でも道中もう少し速く流れていれば)、マリアライトは勝てないまでも2着はあったのではと、ハズレ馬券を眺めています。
それでは皆さん GOOD LUCK(TY)