一着は武豊騎乗のトウケイヘイローでした。逃げ切りの勝利です。ですのでレースラップタイム=勝馬トウケイヘイローのラップタイムとなります。前後半3Fが34.9-35.7と少し粘る洋芝を考えると、この前半34.9は速いと思います。しかし全馬勝馬について行く展開となり、最後の直線までに結果相当脚を使っての追走となり、少し後ろに位置したサトノギャラントが最速3F上がりで35.1秒と鈍いものでした。この前半タイム(34.9)で後半35.7秒はこのクラス(オープンG3クラス)では頭一つ抜けた力の持ち主であったといえます。このトウケイヘイローの父はゴールドヘイローですが、南関大井で走っていました。成績は通常の種牡馬になれるクラスの成績とは言いがたく、父サンデーサイレンス。母父シーキングザゴールドと超一流であり、一つ上の兄にロードプラチナム(父トニービン)がいる血統的魅力で種牡馬となった馬だと思います。前出のロードプラチナムもこの函館記念を2001年に勝っています。トウケイヘイローの母系は、社台の星ともいえるファンシミン系です(ダイナシュート、ダイナフェアリー、ダイナマイン)。ノーザンテーストにファンシミンをかけた祖母ハイネスポートに三石の星といえる一時代を築いたミルジョージより母ダンスクィーンが生まれ、本馬トウケイヘイローと続いています。血統表をこうしてじっくり見てみると、勝って当たり前もっと上を狙えると思わせるものです。秋が楽しみです。騎乗した武豊騎手も本年後半のG1戦線で活躍するのではと思わせる迷いの無い好騎乗であったと思います。トウケイヘイローの強さのみが目立った函館記念でした。
それでは皆さん GOOD LUCK (TY)