今回のオークスも例年通り、中盤スローになる独特の展開になりました。桜花賞で前半遅れをとったクロフネサプライズが今回は巧くスタートして前半、中盤ともに進みました。しかし道中でペースを落とす余裕はなく淡々としたペースで進みました。(クロフネサプライズ以外は中盤スローになり、差ができました)1,2着したメイショウマンボ、エバーブロッサムは道中7,8番手辺りを進んでいました。まさしく中位追走です。4角ではメイショウマンボは内に、エバーブロッサムは外に位置していました。直線に入るとメイショウマンボ騎乗の武幸四郎Jは徐々に外に持ち出し、前が空いている所で追い出しました。これが絶妙のタイニングで、戸崎Jのエバーブロッサムより一歩先んじて抜け出しました。戸崎Jも正攻法の追い出しで、よく追い上げましたが脚色が同じで差は詰まりませんでした。武幸四郎Jの最高のパフォーマンスが光る優勝となりました。ここに武幸四郎あり。とても素晴らしい騎乗でした。一番人気のデニムアンドルビーはスタートダッシュがつかず、出たとこ最後尾でした。その位置で前半は我慢していましたが、やはり少しでも前に位置して置かなければの思いより、4角では11番手の所まで着ていました。ここから直線33秒台の爆発的な脚力を発揮できれば1着となれますが、やはりそれは出来ず3着となってしまいました。やはり前半、中盤で中位に位置しないと1着にはなりにくいと思います。33秒台で上がれるような(2400のこれぐらいのペースで)スーパーな力はまだ現時点では無かったといえます。(この時期の3歳牝馬でその力をもっている馬は過去でも数頭だと思います。本年は無し。)
戦前にも触れましたが、オークスで勝つ馬はタイムで前半3F36.0から37.5秒の中位で進み、後半3Fを34.0~35.0秒ぐらいで走れる馬です。これに尽きます。稀に例外の年もありますが(スーパーな上がりタイム発揮馬がいた年)、本年も例年通りの標準的な前後半タイムでの決着となりました。1着馬前半3F-後半3Fは37.2-34.6、以下2着馬37.0-34.6、3着馬38.9-34.7でした。前半38.9はやはり遅すぎます。来年もこのことを忘れずにしたいものです。
戦前に書いた前回の当ブログを読まれた方はメイショウマンボで大儲けされたことでしょう。(馬連も私的理論の10飛びの3-13で決まりました。)
まさに本日は盆と正月がいっぺんにきました。有り難うメイショウマンボ。有り難う武幸四郎J。
それでは皆さん GOOD LUCK (TY)