まず3歳牡馬トライアルですが、この土、日は阪神で若葉S(1,2着が皐月優先出走)、中山でスプリングS(1,2,3着が皐月優先出走)がありました。
阪神若葉Sは単勝2.7倍と少し抜けた1番人気であったメイケイペガスターが道中大きく引っ掛かり(ハミがガッチリかかり押さえがまったく利かない状態)8着と惨敗しました。競走馬の能力は折り合いなどの精神的な力も加味されたものです。共同通信杯勝ちが嘘のような凡走でした。
勝ったのが7番人気(単勝15.2倍)のレッドルーラーでした。12頭立てで4角10番手と後ろに位置して直線を迎え、それからよく伸び一着しました。逃げたマズルファイヤーの前半3Fと後半3Fが36.7-36.2で6着で入線しています。前が速いレースではなかったことはこのタイムより判断できます。それをよく差しての快勝でした。ただ逃げ馬の前半のタイムが速いものではないのに前残りのレースではなく、前半3F38.0、後半3F=35.0のタイムのレッドルーラーが差せるのですから、相手に恵まれての勝利ともいえます。軽視するには早計ですが、レースパフォーマンス評価としては低い点数しか与えられません。
続いて中山スプリングSですが、本番の皐月と同じ場所ですが距離が200㍍短い1800での競走でした。勝ったのが2歳牡馬王者のロゴタイプ。道中4番手を余裕を持って進み、4角では2番手になり、直線でグイと伸びて先頭に立ち後続を寄せ付けず快勝しました。他の4角1,2番手の馬(道中前に位置した馬)が10着以降に惨敗しています。この馬の強さが際立ったレースでした。スッと前につけ、前半、後半ともにスピードロスなく走れる馬です。まさに取りこぼしの少ない馬といえます。どんな時でも必ず勝ち負けできる位置を道中確保しての競馬ができる馬です。近代競馬最良の位置取り、戦法ができる馬だと思います。本年3歳牡馬クラシック戦線では常に上位入線できる馬です。
このレース2着したのがタマモベストプレイです。本馬はこのレースの前走きさらぎ賞を勝っています。マーク屋の本領を発揮しての(ロゴタイプマーク)2着でした。このスナイパー的な戦法は勝てないまでも2,3着にはなり易い戦法です。本番ではどのような戦法をとるかわかりませんが注意が必要な馬です。
3着マイネルホウオウは直線を4着したフェイムゲームとともによく伸びて3着しました。しかしすでに1着馬は余裕でゴールしていました。2着馬とはあまり差はないと思いますが、1着馬とは大きな差を感じさせられるレースでした。
牡馬3歳クラシック戦線の第一戦皐月賞は今週の毎日杯勝馬と今までのトライアル権利持ちの馬との戦いになると思われます。(あと賞金が足りていて出てくる馬もいます。)現段階での私の中での順位は1位=カミノタサハラ、2位=ロゴタイプ、3位=ラウンドワールド、4位=コディーノ、5位=エピファネイアとなっています。4,5位のコディーノ、エピファネイアは弥生賞での回顧で、本番でも苦しいとこのブログで書きました。しかしそれ以前のパフォーマンスが捨てきれず4位、5位となっています。3位のラウンドワールドは、本格化はまだまだ先だと思いますが、馬体、走りともに光る物を感じます。私個人の勝手な思い入れで3位となっています。さて本番はどうなるのでしょうか。
最後になりましたが阪神大賞典。これは戦前の大多数の方が予想した通りゴールドシップの大楽勝でした。この馬は本当にいい脚を長い距離発揮し続けられる類稀な能力を持った馬です。2着はそのゴールシップの後ろに道中位置して、直線も遅ればしながら(ゴールドシップに比べて)よく伸びたデスペラードが入りました。2着狙いのようなレースにも映りました。もちろん前を行くゴールドシップが万が一もたつくと、1着も有りうりますので、なんともいえないとしておきます。さて究極分析(ホットコーナー指数、ゴールデン比率)の紹介も兼ねて前回このブログでこの阪神大賞典2着穴馬候補を探しました。上げた馬はこのデスペラードと6着したピエナファンタストです。デスペラードは穴馬とは言いがたい人気の馬でしたが、一応当たりです。また機会があれば紹介したいと思います。(追記ゴールドシップは海外でも活躍できると思います。日本の最後直線ヨーイドンの競馬より、明らかにヨーロッパ芝長距離にむく長くいい脚が使える馬だからです。)
それでは 皆さん GOOD LUCK (TY)