第37回エリザベス女王杯回顧 | 競馬ブック CPU泣き笑い 

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  レース当日は朝から雨模様でした。1レースは良馬場でした。その後も雨足は一向に止まず、ヤヤ重となり、この11レースの時は重馬場となっていました。


このレース中も雨足は強く、もし12レースが芝施行であれば、ダート同様に不良となっていたと思われます。それ位の降水量でした。


まず勝ちタイムですが、2分16秒3と良馬場と比較して約5秒から6秒遅いタイムでした。


通常の重馬場でしたら、これより少なくとも1,2秒速いタイムでの決着となっていたと思います。


非常に走りにくい馬場状態、天候であったといえます。


その中で勝利したのがレインボーダリア。戦前にも出走馬の中で唯一の過去重馬場勝利馬として、重になれば有利と言われていました。


今回は想像以上の重馬場となり、持っている能力を出せずじまいの馬がたくさんいる中で、よく我慢して勝利馬となりました。


今回の競走距離は2200㍍です。しかし私の理論では重馬場になれば1,2割の距離割り増しを考える必要があると思っています。


ですので今回は2400㍍~2600㍍位の距離での競走であったと思われます。


長距離適性のない馬は脱落します。


勝ったレインボーダリアの血統は父ブライアンズタイム。母の父ノーザンテーストでした。一昔前の感のあるものです。


しかし長距離適性もある、今だ色あせずの血統です。本年はこの組み合わせで(父、母の父)で菊花賞2着のスカイディグニティもいて、久々に光があたった感があります。


重馬場が有利に働いたことは確かだと思います。


唯其れだけではなく、能力的にも素晴らしい馬であったといえます。


単に過去に示してきたパフォーマンスが持っている能力値よりヤヤ低く、実力以下の評価となっていたかもわかりません。


今回は持っている高い能力を示しての勝利でした。


続いて2着はまたしてもの感のあるヴィルシーナ


この馬は前記のレインボーダリアと違い、おそらくいつも持っている能力値のほとんどを出しているのではないでしょうか。実に安定した5回連続2着となりました。


やはり戦前に私が危惧した優勝劣敗の法則を破ることはまたしても出来ませんでした。


重馬場の巧拙が1,2着の差ではなく、何か言葉では表現できない力(能力)の差と考えるのが妥当だと思います。


3着には最後の直線で大外を追い込んできたピクシープリンセスが入りました。(馬名の意味が妖精の王女。このレースに最も相応しい馬名。出走馬中)



この馬はレース道中はノメリぱなっしであったとレース後の騎手コメントにありました。


この馬は重馬場はおそらく下手なんでしょう。しかしそれを距離適性と精神力で跳ね返して3着したと私は解釈しています。


今回のような雨中での非常に重い馬場状態の時は、重が巧い馬もそうでない馬も、おる一定の負荷が必ずかかります。


その負荷を跳ね返えせる馬(精神力の重上手)が上位入線します。


そういった意味で今回の1,2、3着馬は精神力の重上手であったといえます。


それでは皆さん  GOOD LUCK (TY)