名護にブックカフェAETHER(アイテール)をオープンしてそろそろ5ヶ月になろうとしている。

月日が経つのは早い。

 

この5ヶ月間、地元のお客様がたくさん来て頂いた。県外の方もたくさん来て頂いた。

昔の仕事仲間や友人が、この店を訪れるためにわざわざ沖縄まで来てくれたり、県外から2回3回と来て頂いた方がいらしゃったのは本当に嬉しかった。

 

お客様の構成も当初の目論見通り、地元のお客様6〜7割、県外のお客様3〜4割という結果になった。

この比率にはこだわりがあった。

なぜなら、アイテールはコミュニケーションが生まれる場にしたいと思っているからだ。

ここでいう、コミュニケーションとは、自分の内面との対話、過去や未来といった時空を超えた対話、本との対話、自分の身体との対話などいろいろある。もちろん、人と人の対話も大切にしたいひとつだ。

 

たまたま手に取った本との対話、たまたま隣に居合わせた人との対話。

たまたまが生まれる「偶然の空間」をプロデュースしたいと思っている。

「偶然の空間」のプロデュースとは、わざとらしさを感じず、かつ、安全であるということだ。

そんな場にするのには、お客様の構成比率が大事だと思っている。

それが、地元のお客様6〜7割、県外のお客様3〜4割なのだ。

 

なぜ、地元のお客様が多い方がいいのだろうか。

それは、県外からのお客様の方が多いと、観光で来られた方は、「観光施設に来た」という感覚で「人様の空間に来た」という感覚が薄いからだ。

僕も旅が好きなのでいろいろな場所に行く。その時、観光地近くのおしゃれなカフェに入ったが、店内はほとんど観光客ということがよくある。

これでは、非日常を過ごしているだけであり、浮ついた楽しさを感じられるが、旅の深い満足感を得にくい気がする。

それより、人の日常に入り込んで覗くようなそんな旅の方が精神的満足も得られる。それが旅の醍醐味でもあるように思えるのだ。

 

アイテールという場所もディズニーランドのような誰にとってもの非日常空間に飛び込むのではなく、誰かの日常の中に飛び込む非日常にしたかったからだ。

そこには、誰かのリアルがあり、そこにお邪魔させていただく感覚だ。他人の主空間の中に入り込む感じとも言える。

 

地元のお客様にとっては、3割くらいの違った空気感を持つ人が来ることで、自分たちの主空間は変わらないけれど、その空間の中にアクセントが生まれる。

それは日常をちょっとだけ潤すものになると思う。

そんな場の中で、出会ったお客様同士の会話が生まれたら最高だ。

そこでの何気無いやり取りが気分転換になったり、旅の思い出になったり、何かのヒントになったりする。

そんな日常と非日常が溶け合っていて、その混じり合った空気感を楽しむそんな場になりたいと思っているのだ。