株を売買するとき、将来的な資産形成を目的とするならば、短期売買をしないで長期的に保有できるものを買えと言われる。
では、お金よりも大切な自分の能力形成はどうなんだろうか。
今日はワークライフバランスのお話。
政府は働き方改革なんて言い出して、ワークライフバランスの大切さを強調している。
ところで、ワークライフバランスってなんだ?
そもそも、ワークとライフはバランスするものなのか?
僕はここにいつも疑問を感じる。
というのも、ワークはライフに内包されるものであって、わけるものではない気がするのだ。
そもそも、人生は、ワークとライフという二つにわけることに無理がある気がする。
ライフというのは人生そのもので壮大なのに、それに比べてワークとは人生のほんの一部を切り取ったとても小さな存在のように僕は感じる。
そもそも大きさが全く違うものなのだから、バランスしないと思うんだ。
仕事は仕事、ライフはライフと二元的にわけていくと幸福はどんどん逃げていく感じがするのである。
ワークとライフは分けられない、一元論で考えていった方が幸福に近づくのではないかと思っている。
ワークに没頭している人が不幸なのではなくて、仕事人間だろうが、趣味に生きている人だろうが、家庭を大切にしている人だろうが関係なく、「これが自分の人生」という生き生きと自ら選択した人生を歩んでいる人が幸福なんだと思う。
そうなるために、ワークとライフのバランスを考えるのであるならば、政府が考えているようなそれを日々や月などの短い期間で決済するのではなく、人生80年、いや100年で決済する考えの方がいいように思える。
人生100年でワークとライフのバランスが取れていればいいと考えると、とても気が楽になる。
人は、思いっきり働きたいときもあれば、ほとんど働きたくないときもあるのではないか。
仕事に没頭したいとき、静かにしておきたいとき、子供のそばにいって成長を見守りたいとき。
そのときのその人のステージや気分や外的状況によっていろいろなときがある。そのときの気分に応じたらいいと思う。
これも、自分の心の声を聞いているとわかると思うんだ。
「俺、今おもいっきり働きたいんだなぁ」とか「今、動き回りたくなんだ」とか。その心の声に従ったらいいと思う。
そのときに大事なことが、二つあると思う。
一つは、いろんな気分に対応できる社会があるということ。
もうひとつは、「動き回りたくない」という声に従う、能力や経済基盤が自分にあることだ。ここでいう能力とは、保有するスキルだけでなく、「自分ならできる」という有能感も含む。また、経済基盤とは直接的にお金を持っていることだけではなく、社会的信用力や困ったときに助けてくれる仲間がいることなども含む。
能力や経済基盤について考えた場合、もともと経済的余裕がある人や能力が高い人を除いては、先にこれを身につけておかなければならない。
それを身につける手っ取り早い方法は何かというと、やはりそれに多くの時間をかけることではいか。
最近、注目されているお笑い芸人のキングコングの西野さん。
彼も、何かで一流になるには、一万時間かければいいと言っている。
確かにそれだけの時間をかけたら、ひとつの世界で一流になれると思う。
一万時間にどれだけ早く到達するのかが大事な気がする。
今は、働き方改革が求められ、業務の効率化が求められている。これはラッキーなことだ。
今まで8時間かけて10の仕事をしていたものを、6時間でできる世の中全体がなるのだから。
そのときに、6時間で終えるのではなく、8時間やって12の仕事をやったらいいと思う。
「会社が業務を効率化してくれたので、余った時間で僕はこっそり能力向上に努めますよ」と思って、しらっと仕事なり、勉強なりしたらいいと思う。
そうやって、いち早く能力を身につけて、経済基盤を獲得したら、自分の本当の声に従うことが可能になる気がする。
人は、ずっと働き続けられないし、ずっと集中力を維持するのは難しい。
だからこそ、集中力が途切れたときには、回復するまでゆっくり休む余裕が持てるようにしておきたい。
そうやって、人生でバランスをとる。
それが本当のワークライフバランスだと僕は思っている。
今の風潮は残業は悪で、なにしろ労働時間を短くしろとしている。それはそれでいいけれど、その時間に自分が打ち込めるもの、そして、それが経済基盤の獲得に繋がるものに、没頭したらいいと思うんだ。
