ハートマンが頑として口を割らないのは何故か? 新しい殺人事件は事件解決の糸口になるのかーーー!?
◇キリング Ⅲ.逆転◇ -The Killing-
デイヴィッド・ヒューソン ソーラン・スヴァイストロプ 原作 山本やよい 訳
被害者ナナが利用していたデートサイトのデータから浮上した謎の人物。サラ・ルンドの捜査はその正体を突き止めた。それは市長選挙立候補者のハートマンだった。警察上層部に圧力がかかるなか、さらに意外な事実が判明し、捜査はついに市政界の中枢におよぶ。だが、ようやく解決への光明が見えたと思われた矢先、またしても新たな疑惑が……大ヒットを記録した白熱の警察ドラマ小説版、いよいよ後半へ!
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ラマの容疑が晴れた今、容疑は学校から政界へ。ハートマンは相変わらず事件当夜のアリバイを明かさず、市長選に立候補すら危なくなる。しかもハートマンはナナが内緒でアルバイトをしていたクラブで顔を合わせていた可能性がある。ナナの密かな相手はハートマンだったのだ。党が所有するフラットには監禁の痕跡もあり、窮地に立たされる……
ビルク・ラールセン家の雰囲気は最悪だ。夫も妹も信用出来なくなったペニレは独断で懸賞金をかけ、タイスは姿を消し、怪我をして帰ってくる。
やっとのことでハートマンのアリバイが分かる。しかしそれならデートクラブにあるハートマンのプロフィールは何だ? 誰が騙っている? 誰が金を秘密裏に払っている? 交通事故を装った殺人事件からルンドとマイヤは遂に証拠を見つけ、追い詰めるがその人物は犯人では無かった……ルンドはナナの所持品を調べ直し、ネックレスから過去の事件との類似点を見出した。そのナナは最期、思いもよらない計画を持っていた……
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「キリング Ⅲ.逆転」です(・∀・)
逆転! 逆転! 逆転! 事件捜査は混迷を極め、舞台は学校から政界に移ります。ハートマンはどーでも良いですが←ちょうど都知事選を控えているのであの人らもこういう会話しているのかなーと興味深い。……しかしハートマンの容疑が晴れても投票しようとは思わんな……
犯人は実に巧妙でやっと面白くなった感有ります。1つの事件だけだと中弛みがすごいですよね。ルンドと婚約者ベンクドの破局は深刻ですが意外な方向へ。ベンクドにはこのまま退場してほしくないのですが。
しかしドラマが面白くなった一方で被害者遺族の崩壊が辛いです。新しい生活を始めたいタイス、なんとしてでもナナを殺した犯人を見つけ出したいペニレ。どちらの気持ちも分かるし、本物だ。だからこそどちらにも肩入れしたくて辛い。しかも一旦は解放されて仲が修復するのでマイヤの気持ちが分かりすぎる。3巻で終わったら良かったのに← おまえ、そこから……横入りするなよぉぉぉぉ!!!
ついに最終巻(*^o^*)/ 真実と解決は皆を幸福にするか。