デイヴィッド・ヒューソン No.1.25◇キリング Ⅱ.捜査◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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誰が何を隠し、誰が罪を隠しているのかーーーそしてそれらは容疑者だけでは無くーーー






◇キリング Ⅱ.捜査◇ -The Killing-

デイヴィッド・ヒューソン ソーラン・スヴァイストロプ 原作 山本やよい 訳



ナナ・ビルク・ラールセンを殺したのは、誰なのか? 事件を追うサラ・ルンド刑事は、自らの退職を先送りにして捜査に邁進する。その矛先はナナの同級生や担任の教師へと向けられた。次々と浮かんでは消える容疑者たち。だがそこへ、新たな疑惑が浮上した! 深まる謎、警察内部の対立、政治的圧力……捜査はますます混迷する。大ヒットした白熱の警察ドラマを完全小説化。北欧ミステリが放つ、新たなる話題作。



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11月7日。サラ・ルンドは未だコペンハーゲンに居た。ベンクドのことが気にかかるが事件を投げ出すわけには行かないのだ……

容疑者は学校内の人間かも知れない。ナナのボーイフレンド、友達と次々と容疑者候補は現れるが現時点で怪しいのは教師ラマだ。ナナが姿を消す直前に尋ねて来たことを隠していた。



ハートマンはピリピリしていた。自分がロールモデルとして起用した教師ラマがナナ殺害の容疑者で有るというではないか。警察から思うように情報を得られない上にラマに関するファイルを抜き取ったと疑われるハートマンは焦る。ラマが殺害犯だったらまず破滅だ。そもそも今の時点でその寸前だ。



ルンドとマイヤはナナの父親がタイスがかつて殺人容疑をかけられた危険人物であると知る。そのタイスがラマを拉致し、暴行を働き逮捕されてしまう。タイスが逮捕され、家のことに気が回らなくなったペニレはナナが密かに妹のクラブで働いていたことを知る。誰も知らないボーイフレンドが居たのだ。その男は「ファウスト」と名乗っていたーーー



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「キリング Ⅱ.捜査」です(・∀・)

「捜査」らしく容疑者が目紛しく変わり、ナナの家族にも秘密が隠されていることが明らかになります。どう読んでもナナ本人に殺害の動機が有るようには見えないのでタイスを恨む誰かなのでは、と思います。そう考えるとペニレがひたすら苦しいです。ハートマン? ハートマンはまぁどーでもいい←



またナナにも秘密が。隠れてバイトにボーイフレンド。まぁ19歳なのでいてもおかしく無いですよね。でも偽名を名乗っている時点でもうアウトラインに入っていると自覚した方が良かった……



前回、全然触れられなかった主人公←サラ・ルンドとイェンス・マイヤ。まんまこれと同じ主人公像です。もうすぐいなくなってしまうところも共通してますし。作者がそういうコンビが好きなのか。前回のマヤ、今回のサラ・ルンドに共通するのは女の武器を一才使わず、男に媚びない高潔で孤独な性格です。それなりに家庭も持っていますが事件捜査が始まるとそれらは皆、おざなりになってしまいます。やっぱ破局ルートなのかなぁ……

一方のマイヤは悲惨な過去や何度も転職をしているところがヘスと共通してます。ドラマが終わる頃にはコペンハーゲン警察でコンビ組むんでしょうか←



そんなわけでいざ、3巻(*^o^*)/ 何が逆転するのか?