1人の少女が残酷に殺された。ルンドのコペンハーゲン最後の日は引き伸ばされーーー
◇キリング Ⅰ.事件◇ -The Killing-
デイヴィッド・ヒューソン ソーラン・スヴァイストロプ 原作 山本やよい 訳
19歳の少女が、何者かに殺害された。事件を追うのはコペンハーゲンの敏腕刑事サラ・ルンド。彼女の20日間にわたる捜査を全20話で描く白熱の警察ドラマを完全小説化。錯綜する謎、次々と現れる容疑者、暴露される新事実、そして明らかになる衝撃の真相。デンマークで史上最高の視聴率を記録。北欧のみならず全世界で旋風を巻き起こし、数々の賞にも輝いたドラマを、イギリスで小説化した国際的話題作が全4巻で登場。
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11月3日、月曜日。その日がサラにとってコペンハーゲン最後の日だった。ちょうど後任のイェン・マイヤと顔をあわせ、通報先に向かうことに。少女のブラウスとレンタルビデオ店のカード。そこに描かれていた名前はタイス・ビルク・ラールセン。運送会社の社長だ。
タイスには3人の子どもがおり、1番上の娘は19歳のナナ。彼女が父親のカードを使っていた。ナナは友達のリサのところに泊まっている、と親は思っていたが夕べはリサのところにはいなかった。学校にも行っていない。……重大事件になる可能性がある。サラはスウェーデンに行くのをやめて事件捜査にかかる。果たしてナナは見つかった。湿地帯に沈んだ車の中で、殺害体で。その車は今度市長選を控えるハートマン教育委員長の事務所の持ち物だったーーー
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「キリング Ⅰ.事件」です(・∀・)
1つの事件が発生し、捜査し、解決するまでの全過程、20日間を描いた北欧発のメガヒット・ミステリードラマのノベライズです。
原作は「チェスナットマン」のソーラン・スヴァイストロプ。こちらと同じく我が道を行くタフな女性警官と、これまた我が道を行く傍若無人な男性警官のコンビが活躍します。
さて、わたしは結構ミステリードラマを見ていますが1つの事件のみで1シーズンを占めることはそう無いです。大体1話1事件。下手したら中弛みしそうなのに警察官の立場、被害者家族の立場、容疑者たる政治家たちの立場、サラの語り、遺族の語り、ハートマンらの語りと視点が目まぐるしく変わるので複雑な思惑が絡んで飽きないのでしょう。
……しかしノベライズってやっぱり面白く無ぇ〜
映画でもアニメでも同じことを思いますが、コミカライズ・ノベライズって目に見えて分かる行動や表情描写ばかりで複雑な心情描写の掘り下げが無いんですよね。だから物足りないし、下手したら面白く無い。しかも映像作品の場合は場面がころころ変わるので視点もころころ変わり……小説だとあまりそういうことが無いので違和感が有る。1つの作品を別媒体にするって結構大変なんだな……それぞれの良さが相殺されて欠点ばかりが露わに……
だからといって読むのはやめませんよ、だって犯人気になるし←
そんなわけでいざ、2巻(*^o^*)/