モルナール・フェレンツ◇白鳥◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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家庭教師が恋に落ちた相手は王女様だった……

 

 

◇白鳥◇ 

モルナール・フェレンツ 鈴木善太郎 訳

 

 

 

 

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花組公演

昭和53年9月29日〜11月7日

ミュージカル・ロマンス

『遙かなるドナウ』12場

ーモルナール・フェレンツ作『白鳥』よりー

脚本・演出 大関弘昌

*併演作品は『エコーズ(絵光図)』

 

 

19世紀末、ドナウ河に沿った王家を舞台に、王家の姫を恋した若者の悲恋を描いた哀愁ロマン。村の粉屋の息子に生まれながら学問に優れたハンス(松あきら)は領主リヒテンフェルス王家の家庭教師として迎えられることになった。名ばかりの領主に落ちぶれていたリヒテンフェルス王家の当主エリザベートはら娘のリーザ姫(北原千琴)を大国の皇太子に嫁がせようとしていたが、リーザとハンスの間にいつしかほのかな愛がめばえていく。松あきらのトップお披露目公演。

 

 

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「白鳥」です(・∀・)

「白鳥」といえばバレエでチャイコフスキーですが、こちらは戯曲でモルナールです。知らん、と思った人は「パール街の少年たち」で調べたらピンと来ると思います。オーストリア=ハンガリー帝国、ブダペスト出身です。

 

 

最初は「何じゃこら、知らん」という感じだったのですが調べるとミュージカル「回転木馬」の原作者だったり、かのグレース・ケリーの引退作品だったり単純に自分が無知だっただけかも、なインパクトを持った作品でした。いや、無知というのはいけないね。

 

 

この作品が公開されたの時のグレース・ケリーはモナコ公国に嫁ぐことが決まっていてリアルおとぎ話状態でしたが、こちらはなんとも失恋というのがなんともまぁ……しかも王族と平民の超えられない壁みたいなのが今回の悲劇の要因というのが辛い……リーザ姫ーーー原作ではアレキサンドラ姫ーーーは何も悪くなかったと思うのですが……叔父さんのヒアチントが良い味出してます。

 

 

この作品古すぎるのでまず取り寄せるのが大変でしたが当時の宝塚の流行や嗜好が分かって面白いです。2000年代に入ればもっと手に入りやすくなるんだろうなー。

 

 

「白鳥」でした(・∀・)/

次はブラッドベリが最後おおおおおお(*^o^*)/ !