理想郷「イーハトーヴォ」の自然万物からの優しく神秘に満ちた贈り物ーーー
◇注文の多い料理店◇
宮沢賢治
そこでは森と人が言葉を交わし、烏は軍隊を組織し、雪童子と雪狼が飛び回り、柏の林が唄い、でんしんばしらは踊り出す。暖かさと壊かしさ、そして神秘に満たち、イーハトーヴからの透きとおった贈り物―。賢治の生前に刊行された唯一の童話集。文庫本で可能な限り、当時の挿絵等を復元する。
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1.どんぐりと山猫
2.狼森と笊森、盗森
3.注文の多い料理店
4.烏の北斗七星
5.水仙月の四日
6.山男の四月
7.かしわばやしの夜
8.月夜のでんしんばしら
9.鹿踊りのはじまり
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2ヶ月前までは電気も電話もないイーハトーヴォ村で農業をしていた賢治くん。今回はそのイーハトーヴォを舞台にした物語の数々をお贈りします。
「注文の多い料理店」は生前の宮沢賢治が出した唯一の童話集です。子どもの頃に読んだきりでしたが「そう来るの!?」と怖くて懐かしかったです。……しかし当時は全然話題にならず、売れなかったとは解せない話です。「注文の多い料理店」とかサキ並みにぴやってさせられますよ。注文の言葉遣いも上手いし……やっぱりあれかな、「イーハトーヴォ」世界が突飛過ぎてついてこれなかったのか? 良いじゃん、この世界観。今や作者各々の世界観が無いと出版界で生きていけないぜ……
人間と自然万物が共存し、現実世界では不可思議でしかありえないことがなんて事のない日常風景で起こる、そんな神秘な一面も見せてくれます。8とか想像するとわくわくします。4はちょっと「よだかの星」を彷彿させるところがあって切なくなります……というか宮沢賢治童話はふとした瞬間に泣きたくなるところが有るんですよね……と考えると「注文の多い料理店」は珍しいパターンかも?
「注文の多い料理店」でした(・∀・)/
次はウールリッチの……なんとラジオドラマ! (*^o^*)/