コーネル・ウールリッチ No.6◇仕事は馬鹿のするもの◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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宝石泥棒の果てに、人を殺し、強請られて……

 

 

 

 

 

◇仕事は馬鹿のするもの◇ -Working is for Fools-

コーネル・ウールリッチ 稲葉明雄 訳

 

 

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おれことシャーマンは宝石泥棒。下見に来た宝石店の売り子マノンと良い仲になってお目当ての宝石もゲットしたがもののはずみでマノンを殺してしまった。死体をそのままには出来ない。おれはトランクに詰めてパリを出る列車に乗った。するとファウラーという男が肌身離さずなトランクケースに目をつけて……

 

 

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「仕事は馬鹿のするもの」です(・∀・)

Twitterにあげたら大炎上すること間違いなし←な題名なこの作品、なんとラジオドラマでした。普通に短編だとばかり……ということはどこかに原型たる短編がある!?かも?

 

 

宝石泥棒の主人公が人を殺してしまい、それを嗅ぎつけられて……というのはまぁ倒叙ものなやよくある話。コールリッチ味は最後に来る! いやーこれ、ファウラーの正体に皮肉が効いています! まさか船員もこんな慰めをするとは夢にも思わなかっただろうに……

あと、題名も。「仕事するのは馬鹿」とは言うけれどその「仕事」で転落するならそれこそ馬鹿ですよ。

 

 

「仕事は馬鹿のするもの」でした(・∀・)/

次は戯曲だ! 演劇を観られないなら戯曲を読む! (*^o^*)/