「神様」は不思議な〈生き物〉の形をして人間の私たちに寄り添うーーー
◇神様◇
川上弘美
くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである―四季おりおりに現れる、不思議な“生き物”たちとのふれあいと別れ。心がぽかぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞受賞。
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1.神様
2.夏休み
3.花野
4.河童玉
5.クリスマス
6.星の光は昔の光
7.春立つ
8.離さない
9.草上の昼食
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「神様」です(・∀・)
その前にあけましておめでとうございます⛩🎍 今年も沢山の本を読んで紹介していくのでよろしくお願いします。
2022年最初の本は川上弘美の「神様」です。くま、梨が好物の白い毛玉、死んだはずの叔父さん、河童、壺に潜む女の人、冬にしか会えない男、人魚……人では無い、しかし確実にその隣に住んでいる「人ならざる存在」との季節を通しての静かな営みの9編です。
彼らは当たり前のように人間の「私」たちの生活に入り込み溶け込み、静かにその生活を掻き乱します。その静かな営みを縫うように交わされる会話がどことなく非現実的でそれが少し哀しいんですよね。なんというか……永遠に続くものでは無いと本能的に分かるんですね……
特に2、3、7、8、9は永遠に別れてしまうので余計に哀しさが募ります[…人魚の話は離れないので怖いけど……← しかし料理の上手な「くま」の神や「コスミスミコ」が一緒だったらきっと楽しいだろうな?
「神様」でした(・∀・)/
次はずっと気になっていた推理小説に行きます! ランキングにも入ったあの作品!(*^o^*)/