日常と背中合わせに存在する非日常に気がつく時、「物語が、始まる」ーーー
◇物語が、始まる◇
川上弘美
いつもの暮らしのそこここに、ひっそり開いた異世界への扉―公園の砂場で拾った「雛型」との不思議なラブ・ストーリーを描く表題作ほか、奇妙で、ユーモラスで、どこか哀しい、四つの幻想譚。芥川賞作家の初めての短篇集。
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1.物語が、始まる
2.トカゲ
3.婆
4.墓を探す
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「物語が、始まる」です(・∀・)
久しぶりの川上弘美です。本作は短篇集で不思議な存在に不思議な読後感を残します。
元は雛型の男、幸運を呼ぶトカゲ、偶然知り合った謎のお婆さん、ご先祖さまのお墓……私たちの日常世界にも存在していそうな、しかしふとした瞬間に私たちの知らない世界の扉が開く瞬間を目撃する……特に2と3はこの傾向が強いです。いつのまにかその世界に踏み入れてしまった、という感触はいつ思い出しても薄寒くなります。しかし幸運のトカゲって……そんな大きいの、自分だったら悲鳴をあげます←
「物語が、始まる」でした(・∀・)/
この後は来客があり、もう本は読めないのでこの本が年内最後の本になります。
今年は143冊読みました。来年も沢山読んで少しでも知らない世界に踏み込んでいきたいです。すっごく省略しますが、ここで本年度最後の挨拶をさせて頂きます。
今年もありがとうございました! 来年もよろしくお願いします!!
良い、お年を!(*^o^*)/