ジョルジュ・シムノン No.125◇モンマルトルの歌姫◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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才智溢れる女探偵リリの冒険譚!

 

 

 

 

 

◇モンマルトルの歌姫◇ -La Chanteuse de Pigalle-

ジョルジュ・シムノン 長島良三 訳

 

 

定年退職後のメグレをどう描くかーーシムノンには密かな構想が……狙撃され車椅子の生活を余儀なくされるメグレ。だが、ファンはそんな哀れなヒーローを許すはずもない。そこで誕生したのが、元警視のジュスタン・デュクロ。メグレの分身、〈車椅子探偵〉本邦初登場!

 

 

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ジュスタン・デュクロは車椅子生活を余儀なくされている元警視。けれど日々の生活は満たされている。養女のリリが身の回りの世話をしてくれるし、日々の習慣も沢山ある。そして時々は同僚が訪ねてくることもある。つまり司法警察局の仲間だ。

 

 

今日のベルナの相談事はナイトクラブ《ペリカン》の歌手、つまり《モンマルトルの歌姫》が2人続けて災難にあったらしい事件だ。1人は殺され、2人目は行方不明になった。その話を聞いたリリは早速ドレスを借りてその《ペリカン》に乗り込むが……

 

 

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「モンマルトルの歌姫」です(・∀・)

 

 

な、な、な、なんと!! メグレ警視の分身とは!! うーん、車椅子のメグレかぁ……最初は別によくない? って思ったけれど直に容疑者と顔を合わせないとメグレのスキルが活かせないし、やっぱりダメだよね。プライド高いし。

 

 

このデュクロは車椅子生活なので養女のリリと暮らしています。このリリ、なかなかのじゃじゃ馬でデュクロに代わってそのナイトクラブに乗り込むなど勇猛果敢です。どこでデュクロは探偵するんだろうと思いましたが、黒幕がだれか?と言うチェックメイトを宣言するのがデュクロでした。流石はお養父さん。リリは彼の脚であり、耳なんですね。というかデュクロ、どっかで接点あったんだろうか。ラポワントってメグレの部下のラポワント、じゃないよね?? そしたらメグレの名前が出るはずだし……

 

 

やはり父娘のコンビネーションは推せる!! シムノンももうちょっと長生きしてくれていたらシリーズ化していたのに〜! 惜しまれます。

 

 

「モンマルトルの歌姫」でした(・∀・)/ 

次はミステリーじゃないアイスランド文学です(*^o^*)/