幸せの家庭の中でものが消える……底知れない闇が見える……
◇メグレと消えたミニチュア◇ -Le Notaire de Chateauneuf-
ジョルジュ・シムノン 矢野浩三郎 訳
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7月。休日を楽しんでいたメグレのところにシャトーヌフの公証人をしているモットという男が尋ねて来る。モットの趣味は骨董品蒐集なのだが、その骨董品が幾つか盗まれたと言うのだ。モットは次女アルマンドの婚約者ジェラールが犯人ではないかと苦しく疑っている。友人を装って屋敷に来て犯人を突き止めてほしいと言うわけだ。
メグレは友人ルグロにになって屋敷に入る。ジェラールを見たメグレは一目で彼がかつて『オランダの盗賊』と知られた男の息子であると見抜く。しかし……立派な屋敷に美しい夫人に美しい娘のクロティルド、アルマンド、エミリェンヌ……幸せな家庭で底知れない悪意を持っているのは?
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「メグレと消えたミニチュア」です(・∀・)
メグレ窃盗事件に挑む。珍しく殺人事件なしです。しかし休日気分に水を差されたのでメグレの気分が良くないことには変わりはない。
立派な身分、立派な家、貞淑な夫人に美しい娘たち……一見幸せな家庭ですが、そこに事件という一石が投じられるだけで一気に悪意が噴出するのが際立つのだから不気味。幸せな家庭にも負の感情、1つや2つは有り、それは決して軽んじてはいけないという良い教訓でした。やはり三人姉妹って危険いっぱい?
「メグレと消えたミニチュア」でした(・∀・)/
警察官にいいいい!! 休暇などおおおおお!!!? 無いいいいいいい!!!!!(*^o^*)/