ジョー・ネスボ No.10◇レパード-闇に潜む獣-・上◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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香港で荒れた生活を送るハリーを引き戻すはノルウェーの難事件。新しい闘いが始まる!

 
 
 
◇レパード-闇に潜む獣-・上◇ -The Leopard-
ジョー・ネスボ 戸田裕之 訳
 
 
ある事件の結果、心身に大きなダメージを負ったハリーは、警察を休職し、香港で隠れるように日々を送っていた。だが、そんなハリーを探して、オスロから刑事のカイアが訪ねてくる。自分の血液による溺死という奇怪な殺され方をした女性二人が相次いで見つかり、この連続殺人事件の捜査にハリーの力が必要だと言って―。ノルウェーに戻ったハリーの前には、更なる犠牲者が現れて…。
 
 
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スノーマン事件後、恋人ラケルとの関係も決定的に終わりを告げられたハリーはオスロ警察も辞職して香港で酒に薬に逃げる生活を送っていた。そんなハリーの前にカイアという女性が現れる。ハリーが必要だと説くカイアにハリーは抵抗するも、父親の容態が良くないことを知ってノルウェーに戻る決心を固める。
 
 
殺された女性は皆、口の中に二十四の傷があり、血液による溺死だった。その中には国会議員もいて、事態は緊迫化していた。しかも中央捜査局(クリポス)がオスロ警察の捜査権を奪い、表向きで捜査できないようにしてしまう。ハリー、カイアらは刑務所内の仮オフィスで被害者に付着した火山岩の砂、ロープ等々から一連の被害者が同じ日に同じ山小屋にいたこと、その関係者を突き止めるが……
 
 
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「レパード-闇に潜む獣-・上」です(・∀・)
久しぶりのジョー・ネスボです。約10ヶ月ぶりです。そして口減らずで抜け目ないハリーに関してはなんと1年以上ご無沙汰でした。ぎょえー。
 
 
本書はハリー・ホーレシリーズの第8作目。スノーマン事件直後。あの事件の後、ハリーは文字通り逃げて香港へ。「何故に香港? もっと南に下れば良いのに」と思いましたが、その理由がハリーらしいと思ったり。
 
 
スノーマン事件は結構後味が悪いのでハリーも傷ついていますし、登場はしないけどラケルとオレグも傷ついてなんとノルウェーを出てしまいます。その中でもラケルを忘れられないハリーの姿は痛々しいです。
そしてまた女性パートナー登場。カイアという若い警官です。ハリーは話ごとにパートナーが変わっていますが、殺されたり、精神病院に入院させられたりと悉く不幸な目にしか合っていない……精神病院に入院しているカトリーネはネットサーフィンで捜査に協力できるだけマシとも言えますが、ベアーテはクリポス側ですし、まさかのカイアまで……なんというか男運が悪すぎる! 逃げて、超逃げて。
 
 
そんなわけでぐいっと下巻に行ってカイアたちの身を案じようと思います(*^o^*)/