メグレ、素人探偵になる！
◇メグレ推理を楽しむ◇ -Maigret S'amuse-
ジョルジュ・シムノン 仁科祐 訳
海辺に出かけるヴァカンスの予定を急に変更してパリで過ごすメグレ夫妻。このことは警視庁にも内緒にしている。メグレは朝から自宅近くのカフェのテラスで新聞を読んでいる。─「戸棚の中の死体」─見出しがメグレをとらえる。オースマン大通りの医師宅で女性の全裸死体が発見されたのだ。同医師は休暇中で、若い代診が診療を受持っている。事件の第一報は簡単だったが、夕刊には詳しく載った。被害者はカンヌにいるはずの医師夫人。メグレはたちまち夢中になり、捜査の指揮をとるジャンヴィエを案じながらも、新聞記事を頼りに探偵ごっこを楽しんでいる……。
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆
ここ数年メグレはまともに休暇を取っていない。知り合いで友人でもある医師パルドンに「休暇を取れ」と釘を刺され、今度こそ休暇を取り、海辺の町に行こうかという話になった。……が、土壇場になってどこにも行かず、パリに変更になった。しかしそれを知るのはパルドンだけ。メグレの部下のジャンヴィエやラポワントたちはメグレは海辺の町にいると思い込む。
そんな時に限ってメグレを刺激するような事件が起こる。医師の戸棚から女の全裸死体が見つかったという事件ーーーしかもその女性はカンヌにいるはずのジャーヴ夫人。ジャーヴ医師は休暇中で不在だが、代診のネグレル医師が疑われる。果たして犯人は……メグレは素人と同じように情報を新聞で入手し、警察で指揮する立場を忘れて素人探偵のようにゆっくり楽しんで事件を推理してみる……
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆
「メグレ推理を楽しむ」です(・∀・)
メグレ、素人探偵になる！ の巻です。
普段仕事をしていて「推理楽しむ余裕あるんかい！」って感じだったのですが休暇中で表向き事件を担当をしないとなると納得です。メグレは蚊帳の外で普通の人と同じように新聞で事件の経過を知り、推理します。とはいえ記者に電話をかけたり、パリ市警のジャンヴィエに匿名の手紙を出して指示出しをします。現役の警察官がすることかいw
そんなわけで素人探偵メグレの誕生です。ここでは休暇ですがパリの街並みをのんびり歩いて映画を見たり、レストランで食事をするなんてご隠……失礼、普通の人みたいですよね。奥さんになんとなく事件に突っ込みたいのを勘付かれながらも新聞を何誌も読むところは素人探偵らしい。警察なら普通に情報が入るし。普通にパリを楽しむメグレって新鮮……
「メグレ推理楽しむ」でした(･∀･)/
行くぜホック！ ばりばり読むぜ(*^o^*)/