F・W・クロフツ No.35◇クロフツ短篇集 1◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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こうして殺人犯はお縄についた! フレンチ警部の事件簿!

 
 
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◇クロフツ短篇集 1◇ -Many a Slip-
F・W・クロフツ 向後英一 訳
 
 
アリバイ破りの名手、足の探偵フレンチ警部のめざましい業績二十一編を収める。「いずれも殺人事件であった、しかも、犯人はかならずまちがいをして、そのためにつかまっている。そのまちがいに、読者が事前に気がつけば読者の勝ち、気がつかなかったら、筆者の勝ちというわけである」(F・W・クロフツ)と、読者に挑戦状を叩きつける。英国本格派の雄が満を持して発表した作品集。 
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆     
 
 
1.床上板の殺人
   (Crime on the Footplate)
 
 
2.上げ潮
   (The Flowing Tide)
 
 
3.自署
   (The Sign Manual)
 
 
4.シャンピニオン・パイ 
   (Mushroom Patties)
 
 
5.スーツケース
   (The Suitcase)
 
 
6.薬壜
   (The Medicine Bottle)
 
 
7.写真
   (The Photograph)
 
 
8.ウォータルー、8時12分発
   (The 8. 12 from Waterloo)
 
 
9.冷たい急流 
   (The Icy Torrent)
 
 
10.人道橋
   (The Footbridge)
 
 
11.四時のお茶
   (Tea at Four)
 
 
12.新式セメント
   (The New Cement)
 
 
13.最上階
   (The Upper Flat)
 
 
14.フロントガラスこわし
   (The Broken Windsccreen)
 
 
15.山上の岩棚
   (The Mountain Ledge)
 
 
16.かくれた目撃者
   (The Unseen Observer)
 
 
17.ブーメラン
   (Boomerang)
 
 
18.アスピリン
   (The Aspirins)
 
 
19.ビング兄弟
   (The Brothers Bing)
 
 
20.かもめ岩
   (Gull Rock)
 
 
21.無人塔 
   (The Ruined Tower)
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆     
 
 
「クロフツ短篇集 1」です(・∀・)
再び短篇集オンリー・倒叙ものです。本書は『イヴニング・スタンダード』紙に掲載されたものでクロフツ流の読者への挑戦までついています。さぁ、その挑戦を受けて立とう!← ちなみにわたしは4分の1しか勝てませんでした(苦笑)
 
 
フレンチ警部は全21篇ーーーもとい21件の殺人事件を解決します。話の流れも倒叙らしく犯人語り手もあれば、(当時)フレンチ警部の協力あって事件を解決できた地元の警察官が語る話もあれば、フレンチ警部の眼の前で起こった事件もあってバラエティに富んでいます。最後のはフレンチ警部の友達が巻き込まれるちょっと後味の悪い話です←
 
 
犯人も過去の悪事を清算するつもりで新しい犯罪を作ったり、金や名誉や恋人を射止めんと殺人に手を染めたり、脅迫を終わらせるために殺人という手段に走ったりこれまた様々です。へま=証拠も「えー、そんなところ見落とすなよ……」から「えー、フレンチ警部、よく分かったなぁ」まで色々です。しかしみんな詰めが甘いというか過信しているというか……
しかしこの時代、殺人事件は一発死刑なので完全犯罪のためにみんな必死です。当事者にとっては動機も切実ですし。
 
 
「クロフツ短篇集 1」でした(・∀・)/
次のクラークもハードSF&合作(*^o^*)/~!