様々なゲストをお迎えして、今日も黒後家蜘蛛の会は賑やか。
◇黒後家蜘蛛の会 4◇ -Banquets of the Black Widowers-
アイザック・アシモフ 池央耿 訳
おなじみ<黒後家蜘蛛の会>の活躍を描く待望の第四弾。「六千四百京の組み合わせ」「バーにいた女」「運転手」「よきサマリア人」「ミカドの時代」「証明できますか？」「フェニキアの金杯」「四月の月曜日」「獣でなく人でなく」「赤毛」「帰ってみれば」「飛入り」の書き下しを含む全十二編を収録した。老給仕ヘンリーとブラック・ウィドワーズの面々の、面目躍如たつ話術と推理の競演。
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1.六千四百京の組み合わせ
(64 Million Trillion Combinations)
……「黒後家蜘蛛の会」のメンバーがゲストになることもある。暗号専門家でもあるトランブルは数学暗号を盗まれた男と盗んだと思しき男の話をする。14文字の暗号の正体とは？
2.バーにいた女
(Woman in the Bar)
……アメリカといえば野球。スポーツマンがいない「黒後家蜘蛛の会」でも野球の話で盛り上がる。今回のゲストは野球狂を装ったばかりに妙な事件に巻き込まれた男。バーにいた女は彼になにを伝えたかったのか？
3.運転手
(The Driver)
……「黒後家蜘蛛の会」のゲストは未知の領域にいることもある。今回のゲストは宇宙生物学者。何年も前の国際会議で名前をデタラメに覚える運転手に出会ったが、彼の不可解な言動が忘れられない。その言動と死の真相とは？
4.よきサマリア人
(The Good Samaritan)
……「黒後家蜘蛛の会」の今回のゲストはなんと……！ そのゲストはN.Yで災難に遭い、N.Yの若者に助けられたが、名前を思い出せないと言う。果たしてその若者の名前とは？
5.ミカドの時代
(The Year of the Action)
……アヴァロン、「黒後家蜘蛛の会」で音程のない歌を歌う。今回の話題はギルバート=サイヴァンの「ペンバンスの海賊」を映画にしたい2人組について。彼らは年代設定について争っていた。1873年と1877年。答えはどっちだ！？
6.証明できますか？
(Can You Prove It?)
……「黒後家蜘蛛の会」のゲスト、どんな人でもどんと来い。今回のゲストはジョン・スミスという平々凡々すぎて疑われることも少ない名前の男。事実彼は昨年、旅行先で身元証明ができなかったばかりにとんでもない目にあいかけた。とはいえ、彼はどうやって難を逃れたのか？
7.フェニキアの金杯
(The Phoenician Bauble)
……「黒後家蜘蛛の会」のメンバー、ルービンの友達アシモフが話題に登場。今回のゲストは美術品保存・収集家。最近、仲間が大変価値のあるフェニキアの金杯を手に入れたが、隠し場所を明かす前に死んでしまったと言う。手がかりは落書き？
8.四月の月曜日
(A Monday in April)
……「黒後家蜘蛛の会」にハンサムな男がやってきた。今回のゲストは言語学畑で、好きな女性とラテン文翻訳の課題を出されたが、その女性がズルをしたことに傷ついていた。果たしてその女性は本当にズルをしたのか？ それとも……
9.獣でなく人でなく
(Neither Brute Nor Human)
……「黒後家蜘蛛の会」の話題にゲストが食いつくこともある。今回の話題は怪しい宗教団体に遺産を残そうとしている姉のこと。異星人の謎を解く鍵は……ポオ？
10.赤毛
(The Redhead)
……「黒後家蜘蛛の会」のゲストには色々な人がいる。今回のゲストは赤毛ですごく美人の奥さんを持つ男だが、最近彼女は自分は魔女だと言い、先日もどうやったのか自分の姿を消して見せた。人間消失の秘密とは？
11.帰ってみれば
(The Wrong House)
……「黒後家蜘蛛の会」の給仕ヘンリーが眉を顰めたらミステリーだ。今回のゲストは酒の飲み過ぎが祟って、帰る家を間違えた上に偽札造りの現場に居合わせてしまった。犯罪をやらかした家は一体どれだ？
12.飛入り
(The Intrusion)
……「黒後家蜘蛛の会」がいつのまにか人助けをする会に化していた？ 今回のゲストはいきなり現れた謎の男。妹を誑かした男を探しているという。男の名前は、住んでいるところは？
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「黒後家蜘蛛の会 4」です(・∀・)
「黒後家蜘蛛の会」、ついに定式を破る時が来た！
4のゲストはなんとなんと……！ な人物だし、12にしては招待していない人の悩みを聴かされる羽目にwww
↑メンバーはここで「誰だよ、話したの！？」と考えなければなりませんね（笑）
でも色々なゲストが千客万来の「黒後家蜘蛛の会」のメンバーはいつも通り。マリオはゲストの似顔絵を描いているし、ルービンは自己顕示欲の塊アシモフに辟易しながらも頑固さを発揮。アヴァロンはミステリーの会になりつつあるのに引きながらもへったくそな歌を披露し、トランブルはなんだかんだ仕事の話を持ってくる。ホルステッドは寛容さも冷静さもあるし、ドレイクはある意味「黒後家蜘蛛の会」の会話を一番楽しんでいると見える（笑）
そして、みんなヘンリーに甘いwww
これもみんなヘンリーの人柄と頭脳のおかげだろうな。
今回も様々な専門知識を要されます。アシモフは大変多才だったため、様々な分野が登場。純粋に頭を捻られるのは6と11ぐらいですね。
そう考えるとヘンリーも色々なこと知っていますね。百科事典にも頼ってるけど。
「なんでこの人たち、みんな喧嘩腰なの？」
とゲストに半ば引かれるぐらい、遠慮の会話を投げ交わす6人組とそれを楽しんで聴いている給仕1人。
やっぱり楽しいwww
「黒後家蜘蛛の会 4」でした(･∀･)/
次はエラリー・クイーンの冒険です(*^o^*)/~ ←そのまま