プールの中の人間を連れ去り、底に足跡を残したのは、誰? ファイロ、古代の幻獣と対面す!?
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◇ドラゴン殺人事件◇ -The Dragon Murder Case-
S・S・ヴァン・ダイン 井上勇 訳
ブロードウェイのアッパー・タウンにある古い住居。そこの屋内プールに飛び込んだ青年が、そのまま忽然と姿を消し、死体すら発見されなかった。そして、水底には巨竜の足跡が……! ニューヨークのど真ん中に原始古代の生物が存在するのだろうか? 奇怪な熱帯魚を集めたハドソン河畔の邸宅にかり集められた男女の一群の中に、はたして殺人犯人は身を潜めているのだろうか?
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きっかけはヒース部長刑事。
ファイロ、ヴァン・ダイン、マーカムが夕食をかこっているところにヒース部長刑事がやってきた。
彼は「人が一人、プールに潜ったっきり、姿を眩ませた」という通報を受けたのだ。事故なのでは? と言うマーカムに、興味を持ったファイロ。3人は通報場所、スタム邸に赴くことに。
しかし朝、プールの水を抜くと死体どころか、人間の影形はなく、代わりに竜の足跡らしき跡が遺されており……
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まさかのヴァン・ダインです。実に半年ぶりです。ぎょえー(笑)
この時は後半6冊は読めるなんて思ってなかったんですが、図書館を使うようになって検索したら、見事ヒット! 借りました!
それでも「誘拐殺人事件」はなかったので他の市立区立図書館を頼ろうかと思います。
それはさておき、
おかえり! 空気で忠実な記述者ヴァン・ダイン!
おかえり! 最近、柔軟性が身についたヒース!
おかえり! 振り回されがちないい人マーカム!
そしておかえり! 名探偵ファイロ・ヴァンス!!
ということで後半第1弾「ドラゴン殺人事件」。
読むにあたって、いろいろな人に「後半は今ひとつだよ」云々言われたのですが、
確かに「グリーン~」や「僧正~」と比べると断然落ちてます。←ヴァン・ダイン、まじごめん。
シチュレーションは面白いのに邸宅の雰囲気ーーー先住民がらみの伝説や迷信や熱帯魚だらけの古ーい邸宅がそれに合っていないと言うか。
伝説や迷信はともかく、熱帯魚をもっとピックアップしてー
それと。
ファイロ、それを言っちゃ貴方じゃない。
それ、軽く偶然の産物だよね!?
いつものファイロはどーした!? しっかりしてよ、ちょっと!
本当は6冊で筆を下ろしたかったヴァン・ダイン。続刊を望む読者に押されて書いたのが本書からですが、ヴァン・ダインのやる気が反映されたかのようry……←
「ドラゴン殺人事件」でした(・∀・)/
そろそろセイヤーズ女史に戻りたいのですが、予約した本がただいま貸出中で返却も予約確定も時間がかかると想定されるので、しばらくヴァン・ダインとファイロ・ヴァンスと付き合います(*^o^*)/~←まさかのヴァン・ダイン祭。