ジョン・ディクスン・カー No.4◇蝋人形館の殺人◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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その「蝋人形館」は女を呑み込み、その血を床に滴らせる。

セーヌ川の怪物サテュロスを装う「殺人」鬼の正体をバンコランが暴く!
 
 
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◇蝋人形館の殺人◇ -The Corpse in the Waxworks-
ジョン・ディクスン・カー 和爾桃子 訳
 
 
行方不明の元閣僚令嬢が、他殺死体となってセーヌ河で発見された。 予審判事バンコランは、彼女が最後に目撃された蝋人形館の館主を尋問したのち、その館へ赴き展示を見て回るが、そこで半人半獣の怪物像に抱かれた女の死体を発見する。 頽廃の都を震撼させる異様な殺人事件の真相とは。 優雅な装いの下に悪魔(メフィストフェレス)の冷徹さと知性を秘めたバンコランの名推理。新訳にして初の文庫版。
 
 
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燕尾服とシルクハットのないバンコランでも事件の話はする。
バンコランはオーギュスタン蝋人形館の館長を呼び出す。先日、若い女性の死体が発見されたのだが、その女性の姿を最後に見たのがその蝋人形館だったのだ。
 
 
一行は早速、蝋人形館へ。わたしジェフはバンコランが忙しい間、蝋人形館を見学。怪物サテュロスとその腕に抱かれた女の蝋人形の精巧さに圧倒されるが、サテュロスは女の蝋人形など腕に抱いてなどいなかった……!!
 
 
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というわけで「蝋人形館の殺人」です(・∀・)
 
 
蝋人形! 不気味ですね(((゜д゜;))) ロンドンのマダム・タッソーの蝋人形館の「恐怖の部屋」が有名ですが、オーギュスタン蝋人形館も不気味だ(大汗)
 
 
日本の推理小説でも「人形」は数多く登場しますね。蝋人形は馴染みがないから、菊人形ですかね。横溝正史でも出てきそうだし、江戸川乱歩の「三重指紋」では菊人形が……(((( ;°Д°))))
 
 
話を戻します。
今回、またもジェフ君、大活躍!
女性に優しく、正直で、ある意味大物ジェフ君。今度もまた敵のアジトと言うべきクラブに乗り込み、拳銃で立ち回りします。←何か違う。
 
 
ジェフ君はポアロもののヘイスティングスと共通点が多いと思うのはわたしだけでしょうか。
 
 
犯人。見事騙されました!
よくよく考えればバンコランのあの一言で犯人が分かるべきだった……
雰囲気といい、事件舞台といい、これは傑作の1つだとわたしは断言します!
 
 
そして
メフィストフェレスが人間と魂の取引をした。
 
 
あ、間違えた。
アンリ・バンコランが犯人と賭けをした。
 
 
この人、怖い。三たび。
 
 
今回ほどバンコランが怖いと思ったこともありません。あなた、それは……しちゃいけないよ!? こんなのと友達をやれるジェフ君って一体……
 
 
「蝋人形館の殺人」でした(・∀・)/
次回はセイヤーズ女史「顔のない男」です(*^o^*)/~
セイヤーズ女史読破もあと少しです!!