ドロシー・L・セイヤーズ No.10◇ナイン・テイラーズ◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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九告鐘(ナイン・テイラーズ)が死と警告の鐘を鳴らす。ピーター卿が過去の長い影を払拭する!

 
 
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◇ナイン・テイラーズ◇ -The Nine Tailors-
ドロシー・L・セイヤーズ 浅羽 莢子 訳
 
 
年の瀬、ピーター卿は沼沢地方の雪深い小村に迷い込んだ。蔓延する流感に転座鳴鐘の人員を欠いた村の急場を救うため、久々に鐘綱を握った一夜。豊かな時間を胸に出立する折には、再訪することなど考えてもいなかった。だが春がめぐる頃、教区教会の墓地に見知らぬ死骸が埋葬されていたことを告げる便りが舞い込む……。堅牢無比な物語に探偵小説の醍醐味が横溢する、不朽の名編!
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆
 
 
「ナイン・テイラーズ」です(・∀・)
ピーター卿、最大の事件にして最高傑作と名高い本書。
一体どんな話なんでしょう??
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆
 
 
ピーター卿とバンターは冬の悪天候の中に足止めをくらったが、フェンチャーチ・セント・ポールという村の人たちに助けられる。
 
 
ピーター卿はそこで人手の足りない、教会の鳴鐘のピンチヒッターを務めるが、その縁なのか今度はそこから事件の知らせが舞い込んできた。
 
 
墓地の中に見知らぬ遺体が入っていたのだ。果たしてその遺体は何者? その遺体の正体を知るのは埋葬主の家に長い影を引くエメラルドの首飾りーーー!?
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆
 
 
ーーーという本書。
遺体埋める穴にもう一つ見知らぬ遺体。
めっちゃ「ギリシャ棺の秘密」ですね。←
 
その理由を考えているうちにその家の過去の事件の存在が浮かび上がるわけですが、
 
 
引っ掛けて、引っ掛けて、また引っ掛ける!
のどんでん返しが!
そして明かされる思いがけない真実!
 
 
読み終えて思わず、
「そういうことだったんだ……」と呟いちゃいました。
いや、これはオススメです(°∀°)b グッ!
 
 
バンターもたくさん出てきたし! パーカー警部があまり出てこなくてちょい残念でしたが(^▽^;) 反比例!←アホ
 
 
というかピーター卿ってなんでもできるのね……
しかも教会の鐘がそんなに奥深いものだったとは……! 教会が身近にあるヨーロッパでは鐘の音は日常的なものだったのでしょう。
 
 
「ナイン・テイラーズ」でした(・∀・)/
次回はアンリ・バンコランで「絞首台の謎」ですが、明日から一週間、旅行で全く更新しません。コメントなど反応が遅れると思いますが、よろしくお願いしますm(_ _)m