"人狼"は首を切り落として、「夜歩く」ーーー
予審判事アンリ・バンコラン初登場にして、不可能犯罪の巨匠の出発点！
◇夜歩く◇ -It Warks by Night-
ジョン・ディクスン・カー 和爾 桃子 訳
パリの予審判事アンリ・バンコランは、剣の名手と名高いサリニー公爵の依頼をうけ、彼と新妻をつけねらう人物から護るために深夜のナイトクラブを訪れる。だが、バンコランと刑事が出入り口を見張るカード室で、公爵は首を切断されていた。怪奇趣味、不可能犯罪、そして密室。カーの著作を彩る魅惑の要素が全て詰まった、探偵小説黄金期の本格派を代表する巨匠の華々しい出発点。
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先日、アーサー・コナン・ドイルが終わり、ついにJ・D・カーに入りました！
実はJ・D・カーを読むのをずっと楽しみにしていたんです(*´Д｀)=з
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予審判事バンコランとわたし、ジェフ・マールは新妻の前夫で精神異常者からサリニー公爵夫婦を護るために深夜のナイトクラブに赴くことに。
しかしバンコランの警護虚しく、サリニー公爵は誰も出入りしていないはずの、誰も脱出できないはずのカード室で無残な首斬り死体になってしまう！
新妻の前夫はサリニー公爵の知人の誰かに成りすましている？ 調査をするバンコランを嘲笑うかのように、今度はジェフが新たな首斬り死体を発見してしまう！
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ーーーという本書は予審判事アンリ・バンコラン初登場にして、
J・D・カー自身の初長編でもあります！
カー先生の作品は怪奇趣味ですが、最初から怪奇の匂いをプンプンさせます。夜の黒、血の赤、薄暗いの照明のオレンジが似合います。
主人公アンリ・バンコランはいつも燕尾服に外套、杖に悪魔的な冷徹さを窺わせる容貌の、パリ警視庁の全権を握る有能です。
とりあえず、この人、怖い。とだけ言及します←
でも周りからの信頼は厚く、お若いジェフ君への思いやりもあります。
対するジェフ君は若い英国人。語り手として登場し、容疑者の一人と密接な関わりを持ち、第二の遺体第一発見者になったり、冒険します。
それで、「彼女」とはどうなるの！？
「会いたいなあ」とまでぼやいていたのにそこ、どうした！？ 次回に期待するからね、ジェフ君！
話、脱線。今回のトリックは実にシンプルなトリックでした。考えればすぐ分かります。
でも最初の……「それ」はない方がいい←
「夜歩く」でした(･∀･)/
こんなそんなでJ・D・カーもドキドキしながら読ませて頂きます。
次回はピーター卿で、名作と名高い「ナイン・テイラーズ」です(*^o^*)/~