ドロシー・L・セイヤーズ No.9◇殺人は広告する◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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平和な広告代理店に死の影が。新人という名の変人が犯罪の匂いを嗅ぎまわる!

 
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◇殺人は広告する◇ -Murder Must Advertise-
ドロシー・L・セイヤーズ 浅羽 莢子 訳
 
広告主が訪れる火曜日のピム広告社は賑わしい。特に厄介なのが金曜掲載の定期広告。こればかりは猛者揃いの文案部も鼻面を引き回される。変わり者の新人が入社してきたのは、その火曜日のことだった。前任者の不審死について穿鑿を始めた彼は社内を混乱の巷に導くが……。広告代理店の内実を闊達に描く本書は、真相に至るや見事な探偵小説へと変貌する。これぞセイヤーズの真骨頂。
 
 
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「殺人は広告する」です(・∀・)
セイヤーズ女史は小説稼業をする前は広告代理店で働いており、本書はその経験を活かして書かれているとか( ´艸`)
 
 
作品感想を一言で。
 
 
ローマ市民よ、同胞よ。デス・ブリードンを疑え。
 

まず、前任者の死をしつこく詮索するこの男を疑わないとこの話、始まらない。
舞台にして現場の広告代理店の雰囲気はさすが、そこで働いていたこともあって、仕事風景や雑談は現実味があります。
ただ、マーガリンを讃えるキャッチコピーを考えろ。には時代を感じましたがorz
 

 

だけど、
最後、それでいいのか。
それ、はっきり言ってこれと同じやん!! 大丈夫か、ピーター卿!
やっぱり、バンターがいないからー(´□`。)


 

逆に最近、ご無沙汰だった友人にして義弟、パーカー警部、フル稼働! 
無事、妹メアリ嬢と結婚し、2児の両親に。男の子は叔父と同じピーターです( ´艸`)
いやー仲が良さそうで良かった。大丈夫! ピーター卿もいつかそうなるから!←慰めになっちゃいない。


 

「殺人は広告する」でした(・∀・)/
次回から不可能犯罪の巨匠と謳われたジョン・ディクスン・カーをお送りします(*^o^*)/~




 

引用:ウィリアム・シェイクスピア「ジュリアス・シーザー」