イギリスから見た"ワーテルローの戦い"
◇ナポレオンの影◇ -The Great Shadow-
アーサー・コナン・ドイル 笹野 史隆 訳
天下分け目の大会戦、「ワーテルローの戦い」に翻弄される青年たちの数奇な運命。
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こんばんは。お久しぶりです。「ナポレオンの影」です(・∀・)
図書館から無事届いて、1日で読破しました(・v・)
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スコットランドの片田舎に住むジャックのところに一人の男がやって来た。見知らぬ男で、怪しさ満点の男は巧みな話術で両親も従姉妹も懐柔してしまう。
しかしその男がきっかけでジャックと友人ジムはナポレオンとの最終決戦ーーーワーテルロー(英名ウォータールー)の戦いに身を投じることになる!
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「ナポレオンの影」は英国側の人間が語る、ワーテルローの戦いです。
アーサー先生はナポレオンが大好きで、特にこのワーテルローの戦いにとても興味を持っていました。彼は他に「勇将ジェラールの回想」、「勇将ジェラールの冒険」、「一八一五年の落伍者」にも登場します。
ワーテルローの戦いはもちろんのこと、英国側の勝利で終わりますが、戦いが終わり、夜明けの下戦場の惨状が露わになるところに戦争と人間がもたらす哀しさが表れています。
もう一つ。この作品には生まれたスコットランド、家族、寄宿暮らし、エディンバラ大学医者の勉強……と先生自身が反映されています。さらに友人ジムは友人医師バットの存在を感じます。
そのバット医師との奇妙な関わりはやがて次回にして、アーサー・コナン・ドイル最後を飾る「スターク・マンローからの手紙」に投影されていくのです。