エラリー・クイーン No.12◇チャイナ蜜柑の秘密◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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遺体の男の世界は何もかもあべこべだった! あべこべの国からのオレンジの謎を解け!

 

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◇チャイナ蜜柑の秘密◇ -The Chinese Orange Mystery-
エラリー・クイーン 越前敏弥・青木 創 訳



NYの〈ホテル・チャンセラー〉22階で、火掻き棒で頭蓋骨を粉砕された男の死体が見つかった。部屋の持ち主は、出版社を経営し、切手収集家としても知られているドナルド・カーク。外出先から、友人のクイーンを伴い、晩餐会に出席するため、事務室に寄った時の出来事だった。殺された男の正体は誰にも分からない。ただ、死人の衣服が前後逆に着せられており、部屋の中も何もかも逆向きだった……。

大人気〈国名シリーズ〉第8弾!


 

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「スターク・マンローからの手紙」に行く前にもう一冊読むことは先日述べましたが、
図書館から予約の本がまだ届かないため、先に久しぶりの国名シリーズに行こうと思います(・v・)
 
というわけで「チャイナ蜜柑の秘密」です(・∀・)
今回の表紙は本を読むエラリーとお茶を淹れたと思しきジューナ君。
ジューナ君、活躍の予感!?
 
 
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顔の広い人は立て続けにお客さんが来ることが時たまある。
 
 
出版社経営者で切手の収集家としても知られるドナルド・カークもその1人でその夜、彼のところに4人の客がやってきた。
 
 
3人は顔見知りだったが、4人は知らない人物。名前も名乗らなかったその男は1人、待合室で待っているーーーはずだったが、ドナルドとその場に居合わせたエラリーが相見えた時にはすでに死体と化していた!
 
 
待合室は密室、しかし最もおかしかったのは遺体の服から室内のものまで何もかもが前後逆のあべこべになっていることだった!!
 
 
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エラリー、はたまた巻き込まれ型。
せっかくドナルドから楽しい晩餐会に招待されたのに殺人のせいで楽しい晩餐会は台無し、しかも原因はエラリー← あんた、そういうのやめろよ!(´Д`;)
 
 
待合室にあったタンジェリン(中国蜜柑)から被害者は中国と関係ある? と睨むも
エラリー、中国に関しては無知でした。
あと何冊かで「日本樫鳥の秘密」に行き着きますが、
そこでも無知を発揮すると思われる。
わたしだったらエラリーを満員電車に連れて行って「じゃ、これに乗るか」と言ってみる(笑)←
 
かなり話が脱線しましたが、本作。
サブストーリーの存在意義は?
 
 
わたしは推理小説というのはサブストーリーも事件解決の鍵になるものだと思っています。
だけど……これはどうだ? てんで関係ない気が。
 
 
しかしこのサブストーリー、かなり凝っていて、面白かったのでそれをもうちょっと活かせて良かったと思います。
 
というか、あべこべって本当にそれだけに限定されるのか??
というか、全部あべこべってやるのにかなり時間がかかると予想されるので、やったことはそれはそれですごーいと思ったり(笑)
 
そして、わたしの好きなキャラクター、ジューナ君。
前作はジの文字も登場せず、今回はエラリーからのありがたい(プラス迷惑な)説教を聞かされたり、言葉遣いを嗜められながらも作った卵を誰も食べてくれなかったり、半ば踏んだり蹴ったりでしたが、
最後、エラリーの事件解決のお手伝いをすることに!!
 
 
敬愛するエラリーのお手伝いができて嬉しさ爆発のジューナの様子が想像できて微笑ましかったです( ´艸`)


 

「チャイナ蜜柑の秘密」でした(・∀・)/
図書館から返事が来次第、忘れていた一冊「ナポレオンの影」に入りますm(_ _)m
もし次回、ピーター卿だったら「あ、まだ返事来ないんだ(´∀`)」と笑ってやってください←