戻ってきた生者がかつていない、霧の国へ。
アーサー・コナン・ドイル 龍口直太朗 訳
本書『霧の国』は、作者ドイルが死の五年前に発表した晩年の長編。『失われた世界』『毒ガス帯』などの作品で活躍したチャレンジャー教授のものしめくくりの作品でもある。片や明晰な観察眼と頭脳を誇るシャーロック・ホームズを、そして一方は合理主義の権化チャレンジャー教授を創造したドイルが、自らの晩年のテーマであった死後の世界と心霊術に真っ向から挑んだ問題作!
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えー、
あけましておめでとうございます!
5日も遅れて出遅れ感が半端ないですが、あけましておめでとうございます! ←大事なことなので二度言った。
今年初の本はチャレンジャー教授の「霧の国」です(・v・)
最晩年に書かれたこの作品で先生は何を伝えたかったのでしょうか。
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時は流れ、チャレンジャー教授は夫人に先立たれ、娘のイーニッドと2人暮らし。マローン君は立派な大人になってイーニッド嬢といい感じ。←
そんな2人は記者の仕事で心霊問題にかかりっきり。心霊会を催す集まりに行くことに。
最初は嘘くさいと思っていたマローンだったが、今は亡きサマリー教授の霊魂が降りてきた!?
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晩年のアーサー先生は死後の世界、心霊問題に興味を持ち、研究したり、その手の本を発表したりしてました。
これはまさにそのテーマを取り上げた作品なのです。
合理主義、自分の見たものしか信じないチャレンジャー教授は最初サマリー教授降臨← を信じず、罵倒します。
数々の集まりに立ち会い、心霊問題を理解したマローンはチャレンジャー教授に心霊問題を理解してもらおうと奮闘するが、その努力、いかに!?
というか、
英国人ってどーもオカルト好きだよね!?
クリスティー女史も「死の猟犬」や「シタフォードの秘密」で心霊問題を扱ってますし、今年お目にかかるであろう、ディクスン・カーもあらすじを読むとオカルトの匂いがプンプンします。
クリスティー女史の後者はともかく、前者は本書と同じ、絶賛「霧の国」ものです。興味を持った方はぜひリンクから飛んでみてください。
ちなみに日本では怖いものは夏のものですが、英国では冬のものです。
しかも日本とは違い、怖い話をするのではなく、魂もとい幽霊を呼び寄せる降霊術を家族とかでやるそうです。
こっくりさん海外編です。
いいのか!? 簡単にやって! とはらはらものですが(実際素人が降霊術をやるのはかなり危険。こっくりさんだってかなり危険じゃん! やったことないけど←)………………いいのかな、うん(苦笑)
「霧の国」でした(・∀・)/
次回は久しぶりのピーター卿で、「五匹の赤い鰊」です(*^o^*)/~
コナン・ドイル祭はこれにて終了です(笑)
ちなみ「前回3冊と嘘付きましたが(笑)、「コロスコ号の悲劇」を忘れていたので、次の次はそれを読みます。
コナン・ドイル読破まであと3冊です!!