<半革装4>ルリユール制作過程 | ryoko’s 手製本ジャーナル

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2017/05-2019/10 上海
2019/11- 西宮

今回の投稿は年内最後となります。

振り返ると、今年あまり製作が進まなかったなぁ~。来年こそはじっくりやります。

 

さて前回は背の形成を終えたところでした。背に塗ったボンドが完全に乾いたら、次は小口の装飾です。

 

小口には天、地、前小口の3方ありますが、天のみ装飾するいずれも装飾するいずれも装飾しない、の3パターンが主な仕上げ方です。

 

今回は天のみ装飾しました。

まずは天小口をやすりで削りツルツルにします。粗いやすりから始め、徐々に細かいやすりに変えていき、完全な平坦に仕上げます。

 

プレスに挟んで作業。

 

今回は小口面を表紙の革色に合わせてオレンジに。


淡いグラデーションにしようと、こんな↑ステンシル用の小さいスポンジでアクリル絵の具をトントン・・・と色付けたものの、大失敗!ご覧の様に汚い。

 

その後、この面を全部やすりで削り落とし最初の状態(真っ白)に戻してやり直し。


今度は↑こんな金網+ブラシで霧状に絵の具を吹き付けました。


エアスプレーの道具があればシューっと簡単にできそうですが、持っていないので地道にです。でも極薄く着色するにはこの方法がいいかな。付きすぎない。

 

完成した小口はこうなりました。

黄色の淡ーいグラデーション。オレンジは不採用。強すぎました。


完成作品での写真しかないので、この画像ですが、製作過程についての投稿はまだ続きますよ~。


小口装飾に関してはまだまだビギナーの私ですが、世にはそれはそれは美しい小口の書物があります。


金を貼った天金、マーブルの染め付け、直接絵を書いたものなど色々で、これだけでコレクションを作れそうです。


本の表紙はカタログやwebサイトに掲載されても、小口まで見せてくれないので、それは残念。


小口だけでも感動してもらえる様な本を作ってみたいものです。


今年一年拙いブログを読んで下さりありがとうございました。来年も細々と製本情報、上海情報を投稿していきます。


続く。