今回の投稿は年内最後となります。
振り返ると、今年あまり製作が進まなかったなぁ~。来年こそはじっくりやります。
さて前回は背の形成を終えたところでした。背に塗ったボンドが完全に乾いたら、次は小口の装飾です。
小口には天、地、前小口の3方ありますが、天のみ装飾する、いずれも装飾する、いずれも装飾しない、の3パターンが主な仕上げ方です。
今回は天のみ装飾しました。
まずは天小口をやすりで削りツルツルにします。粗いやすりから始め、徐々に細かいやすりに変えていき、完全な平坦に仕上げます。
プレスに挟んで作業。
今回は小口面を表紙の革色に合わせてオレンジに。
淡いグラデーションにしようと、こんな↑ステンシル用の小さいスポンジでアクリル絵の具をトントン・・・と色付けたものの、大失敗!ご覧の様に汚い。
その後、この面を全部やすりで削り落とし最初の状態(真っ白)に戻してやり直し。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171227/18/bookbinding-rema/49/f1/j/o0869096014099594369.jpg?caw=800)
今度は↑こんな金網+ブラシで霧状に絵の具を吹き付けました。
エアスプレーの道具があればシューっと簡単にできそうですが、持っていないので地道にです。でも極薄く着色するにはこの方法がいいかな。付きすぎない。
完成した小口はこうなりました。
黄色の淡ーいグラデーション。オレンジは不採用。強すぎました。
完成作品での写真しかないので、この画像ですが、製作過程についての投稿はまだ続きますよ~。
小口装飾に関してはまだまだビギナーの私ですが、世にはそれはそれは美しい小口の書物があります。
金を貼った天金、マーブルの染め付け、直接絵を書いたものなど色々で、これだけでコレクションを作れそうです。
本の表紙はカタログやwebサイトに掲載されても、小口まで見せてくれないので、それは残念。
小口だけでも感動してもらえる様な本を作ってみたいものです。
今年一年拙いブログを読んで下さりありがとうございました。来年も細々と製本情報、上海情報を投稿していきます。
続く。