左官技能士の挟土秀平氏は
「「本物は残りますから」と言う人は
多い。しかし、この30年、左官の
仕事は減り続けている。
本物を目指せばいいという単純な話
ではない」
という。
挟土氏は、自然素材にこだわった
斬新な表現の左官を手掛ける。
83年の技能五輪左官部門で優勝し、
NHK大河ドラマ真田丸の題字、
日本の伝統建築など、作品は多数。
しかし、同じ作品は作らない。
唯一無二の作品作りの信念がある。
「新しい仕事と出会うと、
それまでの自分を否定する
ことから始める」
自己否定を繰り返し、
何度も考え抜いた先に初めて
個性的な表現方法が見つかる。
仕事を「事件」と呼び、
事件にあえて飛び込んでいく姿勢
で作品に取り組む。
本づくりも似たところがあるなぁ。
(日経トップリーダー 2017.2、いろんな異論、挟土秀平 左官技能士)