海賊版が横行する国で | 想いが伝わる本を書くブログ

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武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

日本マイクロソフト 平野拓也社長は
2011年、
中東欧市場の先進国ではない国の
ゼネラルマネージャーになった。

断る選択もあったが、受け入れた。

 

「言葉も分からない。
文化もわからない。
勘所も分からない。
そんな仕事です。

 

でも、考えてみたら
毎回そうだった。

 

自分のチームを信頼して、
頼るしかない。

だから、戸惑いはなかった」

 

担当各国のマネージャーは、
王族やエリートたち。
 

海賊版も横行していた。

 

生半可は仕事ではなかった。

 

平野氏は、

 

「各国で成功するのではなく、
みんなで成功するビジョン」

 

を描いた。そして、
 

各国の予算・収支の管理権限を
本部に取り上げ、エリア内で
ヒト・モノ・カネのリソースが
融通できるようにした。

 

一方で、各国のマネージャーと密に
コミュニケーションを交わし、
彼らが何を目指しているのか
本気で考え、応援した。

 

戦略の話ばかりでなく、
彼ら個人の幸せを徹底して考えた。

 

3年後、驚くべき成果を残した。

 

当時、平野氏のもとにいた担当者は

 

「謙虚で控えめで、いつもチームを
褒めたたえていた。

今でも、当時のメンバーが平野さん
の名前を聞いたら、
間違いなく笑顔になると思います」

 

という。

 

(アエラ 2017.1.23、現代の肖像、平野拓也 日本マイクロソフト)