「自分自身、職人ではない。
それでも一生懸命に商売に身を投じる
ことで、寿司業界で生きてきた」
喜代村 木村清社長は、
すしざんまいが本店が開店した時、
深夜、お客がいなくても
「いらっしゃいませ」
と呼び込みをした。
すると、通りのずっと向こうのお客が
一人振り向いて店に来てくれた。
そうやって一人また一人と
お客が集まり、気づいたら行列が
できていた。
木村社長が社員に求めるのは
技術よりも一生懸命さである。
「上手に接客したり、おいしい寿司を
握るには、経験も必要。
でも、一生懸命に走り回るのは、
今日入った新人もベテラン社員も
同じようにできる。
どんな時も手を抜いたら絶対に駄目。
一生懸命にお客様に接して、
頭からつま先まで動かせばいい」
という。
(日経トップリーダー 2016.7、トップリーダーの実像、木村清 喜代村)