レギュラーでなくても学び経験すること | 想いが伝わる本を書くブログ

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武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

野球は9人がグラウンドでプレーする
ベンチ入りもあるが、チームに関わる
全員が試合に出られるわけではない。

高校野球でも、スタンドで応援する
3年生の姿がある。

「どんな気持ちで
野球に取り組んでいるのだろう」
と思うことがしばしばあった。

横浜高校は野球の名門。
平成27年のレギュラーの3年生は
3人しかいない。

県の予選での光景。
主将が、下級生選手への水配りや
プロテクターの受け取りをしていた。

「チームワークのワークは『働く』
ことだから、3年生でも1,2年生の
グラブを運んだりしようと決めました
そうやってみんなを
引っ張っていきたいんです」

と主将はいう。
決してそう仕向けたわけではない。

渡辺元智前監督は、

「優勝目指してガツガツやっていく、
その過程の中で学び、経験していく。

試合に出られない選手はいても、
無駄な選手はいないのです」

という。

平成27年夏は県の予選決勝で
敗退したが、最後の打者の2年生に

「決勝まで残れたのは下級生の力
なんだから、来年は俺たちの分まで
頑張れ。ここまで連れてきてくれて
ありがとう」

と主将は声を掛けた。

(アエラ 2015.8.24、現代の肖像、渡辺元智 横浜高校野球部)