カイゼンの山田日登志氏は、
バルブメーカーの工場を視察した。
2階から見下ろした工場には、
パレットや仕掛品、完成品が
大量に置かれていた。
「これは工場じゃない、物置や。
物置みたいな工場では、
いいものを作っても儲からん」
と山田氏は評した。
「今日出荷する製品はどれか」
現場は、答えられなかった。
「製品ができた順に出荷場に押し込む
から、今日出荷する製品か
区別がつかなくなる。
出荷場は、当日出荷、翌日出荷の
2ヶ所に分ける。
それ以外の製品は、
前工程から持ち込まれても
突き返せ」
と強調した。
それだけで、出荷場の使用スペースが
半分ほどになった。
(日経トップリーダー 2015.12、山田日登志のカイゼン、山田日登志)